内容説明
詩とは謎めいた神秘的な記号文言ではありません。この本を読めば詩はあなたの心にまっすぐ近づいてくるのです。好評『文学のトリセツ』に続くシリーズ第２弾！最もやさしく格調高い現代詩の入門書。
目次
第１章 詩とは何か
第２章 詩のリズム
第３章 詩のイメージ
第４章 詩の構造
第５章 批評の実践例・１―吉増剛造『燃える』
第６章 批評の実践例・２―吉原幸子『無題』
著者等紹介
小林真大［コバヤシマサヒロ］
山形県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業。現在インターナショナルスクールにて国際バカロレアの文学教師を勤める。２０１５年にＩＢ Ｄｉｐｌｏｍａ Ｊａｐａｎｅｓｅ Ａ：Ｌｉｔｅｒａｔｕｒｅ Ｃａｔｅｇｏｒｙ １ Ｗｏｒｋｓｈｏｐ修了。２０１９年にＩＢ Ｄｉｐｌｏｍａ Ｊａｐａｎｅｓｅ Ａ：Ｌｉｔｅｒａｔｕｒｅ Ｃａｔｅｇｏｒｙ ２ Ｗｏｒｋｓｈｏｐ修了。また、オンラインで海外の生徒への指導も行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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とある内科医
25
国際バカロレア文学教師による詩の入門書。リズム、イメージ、構造について解説。量的に「詩自体>解説部分」であることが多い類書に比べれば丁寧な記載で、少しは世界が開けたような。しかし、すっきりしない部分も残り、そうでもないような。たまたま著者の本を続けて読んだのだが、2冊ともに引用されていた山本貴光『文体の科学』を思わず注文してしまったのと、テリーイーグルトン『詩をどう読むか』が気になったがもう少し読み時を待つ。2021/12/30
HaruNuevo
7
詩というものは、文化の精華の一つであり、それを楽しめないというのも多いに損をしているのでは、と考えている。然し乍ら、どうにも詩を解する能力と、感じる感性に欠けているようであり、今のまま何の取っ掛かりもないまま詩に接していても、アカンのではないかと思い、まずは入門書的な本を読んでみようと手に取った。 もしかしたらこの発想自体がダメなのかもしれないなあと思いつつも、それでも良い勉強になったと思う。2023/05/02
kumoi
5
このものの存在感。私はここに立っている。しかし、このものよりも私は存在していると言えるのだろうか。言いたい。私はここにいる意味があるのだと。どんなに叫んでも、私だけで私であることはできないのだ。圧倒的なあなたがいて、あなたがそこに立っていて、私は風船だ。飛んだばかりの赤い風船。打ち上げられて、轢き殺される。なんて悲しくても、いないまま、流れるまま。空はこんなにも青いのに。雪はこんなにも白いのに。2023/02/11
Akito Yoshiue
5
入門としてとても良い。詩をどう教えていいか悩んでいる教員にもおススメ。2021/12/11
浜簪
4
「詩が気になりつつ、詩集を眺めてもピンと来ないことが多い…」という私にとって、まさに求めていた物でした。個々の詩の解説よりは体系的というか技法的な部分が知りたい初心者にはうってつけだと思います。2022/03/11
