内容説明
台湾注目の異才、黄インイク監督のドキュメンタリー映画『緑の牢獄』2021年製作。沖縄西表島に生きた台湾人女性のストーリー!
目次
序 波きらめく日々
第1章 白浜
第2章 西表炭坑
第3章 台湾
第4章 失われた部分
第5章 証拠
第6章 歴史の再現
著者等紹介
黄インイク[コウインイク]
1988年生まれ。台湾・台東市出身。台湾・政治大学テレビ放送学科卒業、東京造形大学大学院映画専攻修了。大学時代からドキュメンタリーの自主制作を開始。2013年より植民地時代の台湾から八重山諸島に移住した“越境者”たちとその現在を横断的に描く「狂山之海」シリーズを企画。第一作『海の彼方』(2016)は日本と台湾で一般公開し、大阪アジアン映画祭、台北映画祭ほか、新藤兼人賞「プロデューサー賞」受賞。第二作『緑の牢獄』(2021)は企画段階から注目され、ベルリン国際映画祭、スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭などに入選し、日本、台湾とフランスでの一般公開を控える
黒木夏兒[クロキナツコ]
1974年生まれ、横浜育ち。初の台湾旅行時に一目惚れしたBL小説『ロスト・コントロール―虚無仮説』で2013年に翻訳デビュー。同一作者による『示見の眼』シリーズは個人で受権し現在電子書籍で展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
20
沖縄におけるダークツーリズムに関する論文でチラッと出てきたので。若手監督によるドキュメンタリー映画のメイキング本。本書だけ読んでもどういう映画かわからないし、映画だけ見ても「西表炭坑に眠る台湾の記憶」はぼんやりとしかわからない。映画は西表島の台湾出身の老女の日常が中心で、これはこれで雰囲気があった。しかし、そこに組み込まれた、かつての炭坑夫たちの様子の再現ドラマ的な部分は出来が良くない。本書で詳細に述べられている綿密な文献および実地調査が効果的に反映できていないようでちょっともったいない感じ。2025/07/12
ののまる
8
スケジュールが合わず、コロナでもあり、映画を観られなかったので、本からでも、と思い。でもやはり映画を観てないとちょっとわからない点もあった。だけど、監督のドキュメンタリーにかける思いがよくわかり、今から映画をみたならそれはそれで感慨深いかも。また上映が巡回してこないかなあ。2022/03/07
koba23
0
南国だとリゾートで楽園というイメージがあるが、こんな近世に過酷な炭鉱があったとは驚き。しかも、太平洋戦争で徴兵されたため抜け出せたと聞くと、その過酷がよくわかる。軍艦島のように残れば、人々の記憶に残るが、ジャングルに囲まれていたら、このような本がなければ埋もれていたと思うと読んで良かったと思う。2021/09/21
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