文学のトリセツ―「桃太郎」で文学がわかる!

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784909542274
  • NDC分類 901.01
  • Cコード C0037

出版社内容情報



小林 真大[コバヤシ マサヒロ]
著・文・その他

目次

文学って何?
なぜ今、文学を学ぶ必要があるのか?
文学批評の基本
桃太郎はヒーローなのか?―構造主義批評と脱構築批評
桃太郎はなぜ鬼ヶ島に行ったのか?―精神分析批評
『桃太郎』は政治小説だった?―マルクス主義批評
なぜ桃太郎は男なのか?―フェミニズム批評
鬼とは一体何者なのか?―ポストコロニアル批評
私たちと桃太郎―カルチュラル・スタディーズ
桃太郎研究の未来、そして文学研究の未来―障害学批評、エコクリティシズム批評、人文情報学批評
文学批評の実例―アルベール・カミュ『異邦人』研究

著者等紹介

小林真大[コバヤシマサヒロ]
山形県生まれ。早稲田大学国際教養学部卒業。現在インターナショナルスクールにて国際バカロレアの文学教師を勤める。2015年にIB Diploma Japanese A:Literature Category 1 Workshop修了。2019年にIB Diploma Japanese A:Literature Category 2 Workshop修了。また、オンラインで海外の生徒への指導も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akito Yoshiue

15
非常にわかりやすくまとめられている。実践部分をもう少し読みたかったが、文学理論の教科書としてのレベルは高い。2020/05/12

武井 康則

10
国際バカロレアの指導をしている教師が必須科目である文学批評を解説する。卒業試験の文学批評では感想でなく、評論しなければならない。そのためには数ある評論方法を知っていなければならない。印象批評から始まって、構造主義批評、脱構築、精神分析、マルクス、フェミニズム、ポストコロニアル、カルチュラル・スタディーズ、障害学、エコクリティシズム批評と続き、最後は「異邦人」で実例を試す。最近の流行までざっと平易に解説してくれているので便利。2021/03/20

本詠み人

8
文学とは①思想や感情を②言語で表現した③芸術作品…その3点を満たした新しい創作物と定義し、日本人の8割が知っている桃太郎(江戸時代中期草双紙として作られた)を教材に解説した本。クリティカル・シンキング(批判的思考)は文学批評で身につけられることから、各種文学批評の解説が丁寧に書かれていて、それを使って桃太郎を分析する。なかでも、二項対立で読み解く「脱構築批評」と、主人公中心とは逆の視点(自然又は環境からみた主人公)で読む「エコクリティシズム批評」が興味深かった。文学という曖昧な物が少し形をなしたかな🤭2021/03/13

Shun'ichiro AKIKUSA

6
「桃太郎」で文学理論を説明するというとなにやら色物めいてきこえるが、内容はむしろ正統的かつわかりやすい。2020/12/17

dwmonkey

3
たまに文学批評の入門書を読むんだけど、これは本当に勉強になった。入門にしては詳しい気がして、とても新鮮に感じる。それは今年出たのもそうかもしれない。ポストコロニアルの章は気になってたが、やっと日本の歴史も触れたので、満足。最後の章でまた「西洋と非西洋」の話になったが…だいたいの例はそうだからしょうがないか。文学批評になんとなくずっと圧倒されてきたけど、この本は楽しく読めた。おすすめ!2020/07/04

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