内容説明
人類最初の世界戦争(第一次世界大戦)のまっただ中で生まれた文明論が、ふたたび読まれる時代が来ているのか―“ニュー・エディション”で歴史的名著がよみがえる!全2巻完結。
目次
第1章 起源と土地(宇宙的なものと小宇宙(第1~5節)
高度文化の群れ(第6~11節)
諸文化間の関係(第12~19節))
第2章 都市と民族(都市の魂(第1~6節)
民族、人種、言語(第7~14節)
原始民族、文化民族、フェラッハ民族(第15~19節))
第3章 アラビア文化の諸問題(歴史的仮晶(第1~7節)
マギ的な魂(第8~14節)
ピュタゴラス、ムハンマド、クロムウェル(第15~21節))
第4章 国家(身分の問題―貴族身分と僧侶身分(第1~5節)
国家と歴史(第6~14節)
政治の哲学(第15~18節))
第5章 経済生活の形式界(貨幣(第1~5節)
機械(第6~8節))
著者等紹介
シュペングラー,オスヴァルト[シュペングラー,オスヴァルト] [Spengler,Oswald]
アスヴァルト・アルノルト・ゴットフリート・シュペングラー。1880年5月29日ブランケンブルク生まれ。鉱山技師の家庭に育ち、ハレ大学・ミュンヘン大学・ベルリン大学で数学・自然科学・哲学・歴史・美術を学ぶ。その後高校で教職に就いたが、やがて職を辞し著述に専念。1918年に『西洋の没落』第一巻、1922年に第二巻を上梓したところこれが大ベストセラーとなり、第一次世界大戦直後の混乱したドイツおよびヨーロッパ社会に強い影響を与えた。その後政治評論家として『プロイセンと社会主義』などを著したが、ワイマール共和国の議会制民主主義を否定したため、本人はナチズムを批判していたにもかかわらずその同種の思想と見なされ、ナチス台頭の陰に埋もれた。1936年5月8日ミュンヘンにて逝去
村松正俊[ムラマツマサトシ]
1895年(明治28年)東京生まれ。東京大学文学部卒業。文学博士。慶應義塾大学、日本大学、東洋大学などで教鞭をとるかたわら、『新思潮』『種蒔く人』『詩聖』などの同人として、文芸評論、社会評論、詩作などを発表。著書には『概説ギリシャ悲劇』『歴史の創造』『無価値の哲学』などのほか、詩集『現在』『蛇』『朝酒』がある。また翻訳書はプラトン『国家』、『ギリシャ・ローマ古典劇集』、ジャン・ジョレス『フランス大革命史』、デュラント『西洋哲学物語』など多数。1981年9月8日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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