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  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784909542090
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

カリブ海を漂流する難民ボートの上で、

死体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、

ニューヨークのハイチ人コミュニティで……、

女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、

ひとつの「大きな物語」を育んでいく。

「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!(聞かせて!)」

―物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、

現代の〈伝承〉が生まれ出る。



全米図書賞の最終候補となり、ワシントンポスト、ニューヨークタイムズなど各紙に書評され、著者の評価を確立した短編小説集(1996年)。邦訳は2001年以来の刊行となる(新装復刊)。

海に眠る子どもたち

1937年

火柱

夜の女(ハイチにて)

ローズ

失われた合言葉「ピース」

永遠なる記憶

昼の女(ニューヨークにて)

カロリンの結婚式

エドウィージ・ダンティカ[エドウィージ ダンティカ]
著・文・その他

山本 伸[ヤマモト シン]
翻訳

内容説明

カリブ海を漂流する難民ボートの上で、屍体が流れゆく「虐殺の川」の岸辺で、ニューヨークのハイチ人コミュニティで…、女たちがつむぐ十個の「小さな物語」が地下茎のようにつながり、ひとつの「大きな物語」を育んでいく。「クリック?(この話、聞きたい?)」「クラック!(聞かせて!)」―物語の始まりを告げる掛け合いの言葉とともに、現代の“伝承”が生まれ出る。

著者等紹介

ダンティカ,エドウィージ[ダンティカ,エドウィージ] [Danticat,Edwidge]
ハイチ系アメリカ人作家。1969年ハイチのポルトープランス生まれ。経済的理由で両親が先にニューヨークに移住したために、幼少期は叔父母と過ごす。12歳のときにニューヨークにわたり両親と合流、以後ブルックリンのハイチ系コミュニティで育つ。母語はハイチクレオールであるが、文学作品はすべて英語で発表している。バーナード大学卒業、ブラウン大学大学院修了。修士論文をベースにして書いた『息吹、まなざし、記憶』がデビュー作。『クリック?クラック!』で全米図書賞(アメリカン・ブックアワード)最終候補、『骨狩りのとき』で全米図書賞、『愛する者たちへ、別れのとき』で全米書評家協会賞を受賞。最近ではノーベル文学賞に次ぐといわれるノイシュタット国際文学賞(2018年度)を受賞している

山本伸[ヤマモトシン]
1962年和歌山県生まれ。四日市大学環境情報学部メディアコミュニケーション専攻教授。沖縄国際大学大学院非常勤講師。専門は英語圏カリブ文学。研究者の他にFMラジオ人気番組のDJという顔ももつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あじ

44
黒人国家として初めて独立を果たしたハイチを舞台にする短編集。植民地支配、独裁政治、貧困の歴史を経糸緯糸で織り込みながら、そこに生きる女たちを可視化した鋭角な名筆ばかりだ。膿んだ現世を妻と子の目の前で終わらせた夫の「火柱」。陸と海で思慕を募らせる若き男女「海に眠る子供たち」。語り継ぐ者たちが楔を打つ。余韻を係留し心中を漂った。◆2001年刊行の新装改定版◆著者は2018年にノイシュタット国際文学賞を受賞している。★4.2/52018/07/16

星落秋風五丈原

21
語り口は平易で読みやすいのだけれど書いてることは結構ヘビー。物書きとしては「エピローグ ハイチの女たち」にじーん。「髪をとく鏡のなかのあなたは、きっとあなたのお母さんによく似ているはず。」このフレーズが繰り返される2018/09/14

昼夜

17
クリック?と言ったらクラック!と聞き手が返すお話を始めるお決まりの挨拶は知ってたからファンタジーかと思ってたら全然違ってびっくりした。でも、教訓が埋め込まれたお伽話も血が滴る昔話も連綿と語り継がれるためには語り手が呼びかけないと語ろうとしないと途切れてしまうのだと改めて思った。ハイチのコミュニティでは歩いて来た道を私たちはそう歩いて来たのだからあなたもこれからそうなるのと語り継がれてきた、私たち日本は口を噤んでしまったりもう終わったことと目を逸らしてしまった期間が長かった報いがこれから訪れるはずです。2019/01/26

りらこ

11
ハイチ...私にとってそこはとても遠く、地震で大きな被害が出た国。お話を語り継いでいく文化があるらしい。クリック?と聞くとクラック?と答え話が始まる。この本は、ハイチに生きる女性たちを描き出した一冊だ。渇いた空気と絶望と、人ひとりの命の重さを軽く見ている社会。為政者とその勢力による虐殺。諦めない女性たちの強さもありながら、社会にがんじがらめになって抜け出せない悲劇か連綿と続いている。著者は2018年、ノイシュタット国際文学賞を受賞したハイチ系アメリカ人。もう一冊同時発売されている同著者の本も読みたい。2018/09/02

アリーマ

10
胸がえぐられるほど悲惨で痛ましい状況の描写が、何故こんなに美しく情感豊かに感じられるのか不思議だ。そのギャップが胸に沁みた。長編を読みたい作家だった。★★★★★2019/02/02

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