出版社内容情報
板東 としえ[バンドウ トシエ]
著・文・その他
内容説明
現在の、そしてかつてそうであったすべての子どもたちへ。
著者等紹介
板東としえ[バンドウトシエ]
1949‐2016。栃木県の山奥で炭焼きと林業を営む一家に、4人兄弟の長女として生まれる。高校卒業後、上京。事務員として働きながら日本音楽学校の夜間学部で保育を学び、目黒区の保育士となる。働きながら結婚し、2児を出産。夫の転勤に伴い茨城県に移り、桜村(現つくば市)の保育士となる。やがて保育所所長となり、自ら思い描いた理想の保育を実現する。35年間の保育士経験を活かし母親学級の講師としても活躍。定年後、児童館館長を務める。後年インドを訪れ瞑想等を学び、自宅にて瞑想の会を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
17
育児をするママは、とても大変。赤ちゃんも自分の意思が通じなくて大泣き。育児以外にも、家事や仕事があるママは、うまくいかなくて悩んで落ち込んだり、こんな自分はダメだって思いがちだけど、そんな人たちに著者はメッセージを送ってくれます。我慢しないで、自分の本当の気持ちに気づいて、と。育児の経験がある人には、共感したり、思い当たることがあると思います。今、まさに育児中のママにおすすめ。2018/05/03
座敷童
5
子どもは親を選んで生まれてくる。 そんな気にさせてくれる一冊でした。 榊原先生の哲学(?)に引き込まれました。2018/03/11
夜狼寺 大
2
タイトルや装丁、出だしの天国?の描写に少したじろぎました。僕は宗教的な話が本当に苦手で無条件に拒否反応を起こしてしまいます。そういう人多いのでその点で損しているかも。全体の感想は「長いなあ」。作者が亡くなられているので、あまり手を入れたくなかったのかもしれませんが、素人の自費出版というイメージは最後まで消えませんでした。 読んでいて何度も「もう少し削れるところがあったのではないか?」「詩は要らなかったのでは」と感じ、もう少し短くすればもっと楽しく読めたのにと思いました。2018/11/13
Jun Shino
1
上手に構成した作品だと思う。主人公・夏希の保育園時代の第一章、夏希の子育ての第二章、夏希の息子・風馬ら子供たちの体験を童話っぽく描いた第三章。そして第四章では、事件が起きる。 第一章は少し胸が痛くなる。第二章、第三章では子育ての悩みを織り込みつつ微笑ましくやや平坦で第四章では刺すようなエピソードがやって来る。宗教的、宇宙観的な話が長い部分もある。子育て経験旦那族からすると、例えば妻を手伝おうと思っても、妻が台所は自分の城のような感覚を持っていたり旦那に対してやはりそう思ってたかというのもあった。 2018/03/11