目次
序文 励まされつつ共に歩んだ道のり(黒柳徹子)
写真篇(やすらぎの中で;はたらく日々;いまを生き抜く)
解説篇 平和はぼくたちと歩みはじめる(キャサリン・スコールズ/上遠恵子訳)
著者等紹介
田沼武能[タヌマタケヨシ]
1929年、東京浅草生まれ。東京写真工業専門学校卒業。1949年にサン・ニュース・フォトスに入社して木村伊兵衛氏に師事。『藝術新潮』嘱託などを経て1959年からフリーランスとなる。1966年、アメリカのタイム・ライフ社と契約。ライフワークとして世界の子どもたち、人間のドラマ、武蔵野や文士・芸術家の肖像を撮り続けている。1995年から2015年まで日本写真家協会会長を務める。1979年モービル児童文化賞、1985年菊池寛賞を受賞。1990年紫綬褒章、2002年勲三等瑞宝章を受章、2003年文化功労者に顕彰され、2019年には文化勲章を受章。一般社団法人日本写真著作権協会会長。日本写真保存センター代表。東京工芸大学芸術学部写真学科名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ
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世界の子どもを撮り続けた田沼武能さん。文化勲章受賞記念の大型本に黒柳徹子さんが感謝の気持ちを寄せる。世界に微笑みは溢れているのに大人の手によって瞳は輝きを失っていく現実。人類の課題は世界各所にある。人の死に麻痺してしまいそうなときもあったという。生まれる子どもは国も親も選べない。世界中の産声は皆同じである。ママの指を離さない小さな手も。大切なものは争うほどに失われてしまう。私は平和な世界を望んでやまない。そのために子どもの現状を写真に取り続け広く伝えたい、そう最後に綴られている。悲しみの微笑みはいらない。2023/07/30
kaz
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難民でも、遊ぶ姿はやはり子ども。ある程度の貧困であれば瞳も輝いている。しかし、極限に近い子どもたちになると、悲壮感が漂っている。2020/01/19