内容説明
アラスカの原野でひとり、キャンプをしながら写真を撮る。生き方を模索していた若者が、極北の大自然に飛び込み二十数年。マイナス四十度の世界でみつけたもの。著者初の、アラスカ撮影紀行。
目次
序章 埋み火
第1章 北へ
第2章 クジラの季節
第3章 紅の海
第4章 デナリ
終章 再び
著者等紹介
松本紀生[マツモトノリオ]
1972年愛媛県松山市生まれ。写真家。アラスカ大学卒業。年の約半分をアラスカで過ごし、動物やオーロラの撮影に専念する。2004年には北米大陸最高峰・デナリ(6,190m)にも登頂。その活動はテレビ番組をはじめ、国内外の雑誌や新聞、中学道徳や高校英語の教科書でも紹介されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケニオミ
12
人の生き方は様々だなあと改めて感じさせてくれる内容でした。結果がすべてではない。結果に至る道筋で努力を尽くし、自分でその結果に満足できているのならば、他の人の評価に左右されることはない。いくら努力しても自分の努力ではどうすることもできないことが多い、自然を被写体としている写真家の言葉として重みがありました。繰り返しますが、適切な努力は必要です。2019/05/25
Sumiyuki
5
良書。この時期に読めて良かった。いつかアラスカに行きたい。@好きでやっていることである。精神力は必ずしも必要ではない。自分を支えてくれているのは、内面から湧き起こる〈やりたい〉という強い気持ちなのである。@アラスカの州鳥は蚊である。@一年の間でたったの数日間だけ、ツンドラの大地が燃え盛る炎のごとく鮮やかに色づくのである。@人の生涯において〈何を成し遂げたか〉よりも〈どう生きたのか〉に本質が宿ると信じるからである。つまるところそれは、〈自分はどう生きるのか〉という根源的な問にまで関わってくる。2020/04/29
治野
2
想像だにしない世界。自分の中で落とし込む作業が必要。いい写真ばかり。そしてかなり丁寧な文章だと感じた。2019/07/09