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パンデミック - 世界をゆるがした新型コロナウイルス

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  • サイズ B6判/ページ数 128p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909483584
  • NDC分類 139
  • Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

159
「連帯」という言葉の使い方がわからなくなって久しい。著者は、コロナで資本主義など既存の体制が麻痺することにより、新たな連帯が可能になったというが、ストンと腑に落ちなかった。だから考えたい。自宅でテレワークを行える人とそうでない人、また医療従事者のように危険と向き合わねばならぬ人…コロナは新たな断絶を生んだ。自己搾取の罠にハマって意味もなく疲れている私は、他者の「値打ちある疲労」を心の中で労うことしかできない。他者の中に自分という問いがあると著者はいう。この大きな問いを、自分自身の問いに為しうるのだろうか。2020/09/20

ころこ

35
おひさしぶりです!目の前のひとには触れられないのに、触れない外の世界では同時に同じ事が起こり、我々は否応なく巻き込まれてしまっています。以前はこの近遠ふたつの関係が、逆ではなかっただろうか。触れられないもどかしさ以上に、本来は自分に関係なかった人から、唐突に様々な要求をされることの気持ち悪さには辟易します。目の前に居ないひとは、ひとの心の中に手を突っ込まないでほしい。そのことに警鐘を鳴らしているのはアガンベンであり、ジジェクはこの契機に社会的連帯とコミュニズムの可能性をみています。とはいえ、本書は随所に鋭2020/07/01

壱萬弐仟縁

34
健全な社会には複数の声があるべきだ。李文亮医師のことば(12頁)。噂は嘘だ(53頁)。ボッカチオ『デカメロン』は、フィレンツェを襲ったペストから逃れるため、別荘に引きこもっていた7人の若い女性と3人の若い男性が物語る構成(65頁)。コロナウイルスの脅威は亡霊のような幻想として経験される(90頁~)。資本は亡霊のような存在である(99頁)。ウイルスと資本のつかみどころのなさをジジェクは言っているのだろう。つかみどころのない、見える化できない相手にどう対峙、退治できるか。2021/05/06

フム

26
数ヶ月ぶりに地域では大きめの書店に出かけてみた。やはり、手にとって確かめながら本を選ぶのは楽しい。と同時に、あれこれ迷って結局購入したのはこの一冊。現代思想5月号「感染/パンデミック」には緊急翻訳された、ジジェクとアガンベンの論考が掲載されている。コロナ禍のパニックを国家が都合の言いように利用して「例外状態」を作り出していると批判するアガンベンに対して本書のジジェクは意見を異にしている。「コロナに必要な措置をフーコーのような思想家が示す監視や管理の通常のパラダイムへと自動的に縮小すべきではない。」2020/07/02

原玉幸子

18
有り体に言えば、『絶望する勇気』で著者のファンになりました。曰く、直截的な表現での批評が時に反発を生むとのことですが、世の中に依然として古い「社会主義1.0」的な(「社会主義的発想」との言葉を肯定的に使用するだけで、発信者は左翼活動家や共産社会主義者だと決めつけられてしまう)風潮が根強い気がすることも併せ、著者の批評や主張は、私のもやもや感を、すーっと馴染み易い様に言語化してくれます。理念を語るべき政治が露悪的なぐらい哲学的でないことに絶望……『パンデミック2』に続く。(◎2021年・春)2021/04/22

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