感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
12
インタビューだけで構成された「ナラティブ・オーラル・ヒストリー」。ルー・リードが他人を見下す嫌な奴だったとか、イギー・ポップが鼻くそほじってるのにめちゃモテたとか、ありとあらゆる人間がセックスしあってたりとか、多数の人間から得られたエピソードがどれも強くてひたすら面白い。自分勝手でジャンキーで最低の結果ばかり招く馬鹿な奴らが、70年代のアメリカで何を考え何を為したか。物語のドライブ感がある。同時に、剥き出しの明け透けな生々しさを感じる。この二つの両立にクソ惹かれる。書き手の編集能力めちゃ高い。2021/11/10