目次
1 忘れられた終幕
2 浮かびあがったガダルカナル島
3 ガダルカナル島攻防戦の幕あがる
4 ふたたび戦場へ
5 「ガ」島、転じて「餓」島
6 日米死闘の島
7 勝算なし、ガダルカナル島戦線
8 さらば、ガダルカナル
著者等紹介
辻政信[ツジマサノブ]
明治35年石川県生まれ。昭和6年陸軍大学校卒業後、大本営参謀となる。ノモンハン事件、マレー作戦、ビルマ作戦などを指揮、「作戦の神様」とうたわれた。敗戦直後、連合軍支配下のタイを脱出し、日中連携を企図して数年間、東南アジアや中国大陸を潜行。その後、奇跡的帰国を果たし、昭和27年から連続4回衆議院議員に当選したが、昭和36年参議院議員として再び東南アジアに向かうとラオス付近で行方不明になった。生存説、他殺説など議論を呼んだが確たる消息を得ないまま現在に至っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kentake
1
ガダルカナル戦については、米軍の前に戦力を逐次投入し不利な状況に追い込まれるなど、日本軍の戦略の不味さが指摘されている。その背景には陸海軍の対抗意識や、過去の成功体験への依存、といった組織的な問題があると言われているが、本書では、それらの問題が顕在化していく過程が随所に描かれている。 「失敗の本質」等の著書で知られる野中郁次郎氏によれば、日本軍と対峙した当時の米国海兵隊は、従来の戦略を柔軟に変えて太平洋戦争に臨んでいたという。戦略が硬直化していた日本軍は、物量だけでなく組織力の面でも負けていたと言える。2023/01/10
スプライト
1
自己弁護なのかもしれないが、辻が状況を何とか打開しようとしていた事は理解できる。それにしても、海軍が状況を甘く見てガダルカナル島に飛行場を作った事が根本的な誤りであった。2022/08/16
もりみー
0
戦争を美化するつもりは毛頭ありませんが、尊い命を犠牲のもと、今の平和があることを忘れてはいけないのではないでしょうか。2022/09/06