内容説明
西側陣営とUPPの間で冷戦が続く未来の深宇宙。ウェイランド・ユタニ社直属下の前哨基地、アンカーポイントに1機の輸送船がたどり着く。4年前、惑星LV‐426の調査に向かったまま連絡を断ったスラコ号だ。時を同じくして、ウェイランド・ユタニ社の科学者2名がアンカーポイント前哨基地に到着する。核戦争のリスクを取ってまで彼らが狙うものが、スラコ号にはあった…。『ニューロマンサー』や『カウント・ゼロ』などの代表作で有名なSF小説家、ウィリアム・ギブスンが執筆したものの、結果的に日の目を見ることのなかった映画『エイリアン3』幻の脚本をウィリアム・ギブスンの監修の元、ダークホースコミックスがコミカライズ化。映画版とは展開、雰囲気、登場人物が全く異なる、もう一つの『エイリアン3』がここに蘇る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
38
映画エイリアン3の脚本を依頼されたギブソンの原稿を本人による監修をへて漫画化した作品。リプリーは脇役になり、ビショップとヒックス伍長の活躍に焦点をあててドラマが構成されている。ハード系統のSFがお好きなら強く購読を推奨します2019/12/15
ぐうぐう
33
『エイリアン3』の脚本がウィリアム・ギブスンに依頼され、しかしギブスンのシナリオは没となり、完成した映画に唯一採用されたアイデアがバーコード型の刺青だけであった、というのが『3』にまつわる裏話として世間に流通している定説である。その没シナリオをコミカライズした本書の、ギブスンによるまえがきを読むと、その定説がやや間違っていることを知らされる。ユニークなのは、というか、かなりのサプライズでもあるのだが、このギブスンのシナリオの方が、(つづく)2019/10/27
Tenouji
11
確かにビショップ好きなんだけど、内容がスムーズには入ってこなかったなぁ。2021/02/03
トランザム7000
5
キャラクターに魅力がなく、かつ、アメコミ特有のタッチが馴染まないためストーリーが頭に落ちてこない。 リプリーは脇役だし、エイリアンの破壊力もない。本作が映画エイリアン3として採用されなかったのがよくわかる。まあ、映画エイリアン3も成功作とは思えないけれど。2022/09/24
えんじ
5
スプロール三部作のどれかで、その存在が明らかになって、ずっと、気にはなっていました。脚本が公開されたときも読まず、コミカライズされたあともいっこう、話題にならず、不審に思ってました。ともかくも、気にはなってたので、読んでみた次第。エイリアン1~4で、3だけ、あまり好きではないんですが、読んでみると、映画の方が出来がよろしい。制作陣はギブスンに彼らしさ、彼ならではの脚本やプロットを求めたと思いますが、ギブスン自身はエイリアンのファンだったので、ファンの2次創作のような内容になっています。例えば、エイリアン 2020/06/28