感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zoe
16
2021年。2011年から始まった厚生労働省による研究班の活動は、第4期を迎えている。これらに参加された著者の一般向けの本。2021/12/20
チェアー
5
ドキュメントではない。 サリドマイドの歴史や症例もまじえた概括書。 サリドマイドがハンセン病やHIVの治療薬として世界的に復活しているというのを知り、衝撃を受けた。 実際に少数ながらサリドマイド児はいまも生まれているという。サリドマイドは終わっていない、むしろ次の始まりを迎えているということだ。 2021/10/07
ユウ
1
正直、今もこの薬が使われているとは知らなかった。全世界で公然と使われている日本の医師は少ない、との記述もあった。しかし、これは何の疾患に使われているか、その疾患がその国でどのくらいいるのかにもよるところだ。記述にもある通り、悪魔の薬とするか福音の薬とするかは、サリドマイド自体の問題ではなく、使う人間の問題であると納得した。過去にあった回収の経緯や現在の使われ方など、詳しく読みやすくまとめられていて、非常に面白かった。2023/02/19