ええかげん論

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ええかげん論

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909394767
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報



土井善晴[ドイヨシハル]
著・文・その他

中島岳志[ナカジマタケシ]
著・文・その他

目次

第1回 利他のコンディション(春の知らせ、フキノトウの天ぷら;お皿と敷く紙、お皿とお盆の心地よい関係;料理することで、人間が自然を「もてなす」 ほか)
第2回 「ええかげん」に気づく人になる(和食にはアクを生かす除く両方ある;家庭のおひたし、料理屋のおひたし;「今、ちょうどよいかげんの器を選ぶ」 ほか)
第3回 ふつうはえらい(おろそかにしてきた「あたりまえ」を取り戻す;ふつうって、何?;無秩序な時代に必要な「再発見」 ほか)

著者等紹介

土井善晴[ドイヨシハル]
1957年大阪生まれ。料理研究家。十文字学園女子大学特別招聘教授、東京大学先端科学技術研究センター客員研究員、甲子園大学客員教授、学習院女子大学講師。スイス・フランスでフランス料理、味〓兆(大阪)で日本料理を修業。1992年においしいもの研究所設立。料理とは何か・人間はなぜ料理をするのか・人間とは何かを考える「食事学」「料理学」を広く指導。和食の観点から「一汁一菜」を提唱

中島岳志[ナカジマタケシ]
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

73
関西弁でいう「ええかげん」という言葉。こうであらねばならない・・毎回キッチリと・・・という所から、どれだけ間合いを取るのかと思う。その時その時の少しの違いは、あってしかるべきだと思っているし、だからいいのだとも思う。お互い様であり、そこを合わせていくことがいいのだとも思う。手をかけることの意味を再考する。手をかけることの大切さと、かけ過ぎることの危うさ。素材と自分、関わる人との距離感のとらえ方。ある部分で、委ねることにも繋がり、その先にあるのが結果としての利他かと思う。2023/03/15

ネギっ子gen

54
【「美味しく作ろう」という賢しらな計らいから解放され、素材や味噌に委ねた時、本当の「おいしさ」が宿る】「ええかげん」を探求する2人が、3回に亘って語り合う。土井:<季節の食材を見つけたら、少し手をかけて料理すること。きれいにお料理の舞台をつくって盛り付ける。それは、私たち人間が自然をもてなしているんです。見栄えよくちゃんと整えることで、自分も家族も気持ちがよくなるし、豊かな恵みを与えてくれる自然をもてなす……感謝を表す。和食的なこういう観念は、実は「利他」の元で、人間を包む大きな世界を循環させている>。⇒2024/10/01

joyjoy

27
読みながらとってもワクワクした。ただ、お二人の話をいいなぁって思えば思うほど、今、自分がやっていることとのギャップを、つらく感じた。でもやっぱり、読んでよかったし、何度も読み返したい。わたしはわたしの「ええかげん」をよりよいものにしていくために、今は、経験を積んでいくときなのだ、きっと。感じること、「他力」、「平凡の非凡」など、心に残る言葉がたくさんあった。自分が大事にしたいことも伝えつつ、学んでいきたいな。より自由になるために。2022/12/05

さっちも

23
土井さんは、いい格好しようという自我のない人、自然体の方。そういう印象を受けていたが、まさにそうだった。利他であるゆえに美しい。料理という行為が季節がそうだからとか、タイミングがあってるからとか、自然のためとか、人のためとか、未来のためとか、自分が何かを得ようとする気持ちが透けて見えると薄ら寒いような気持ちになる。それが希薄で素晴らしい。ただその事を1冊かけて開陳しすぎると、それはそれで作為が見てとれて何となく苦しい。思想が強すぎてええかげん、良い塩梅とは言えない感じがした。書いてることは共感できるのだが2023/09/23

ほし

23
「料理と利他」に続く、土井善晴先生と中島岳志先生による対談集。前作でもまさに読んでいて目が開かれるような想いがしましたが、今回も最高です。土井先生と中島先生による言葉のやり取りから立ち上がる、料理を軸とした世界。偶然を受け入れながら、素材との関係性の中で料理をする。その中で、「ええかげん」を見つけていく。全てをコントロールし、100点を目指すのではなく、その都度の自然を受け入れ、関係性の中で何をするべきかを探していく料理のあり方。料理を超えて、生き方にも繋がるような素敵な一冊でした。2022/10/23

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