内容説明
ヨーロッパの中世都市は自由と自治の空間だったのか。西洋の中世人にとっての「コミューン」の意味を追求することによって、定説を根底から揺さぶった刺戟的論攷。
目次
中世ヨーロッパのコミューンと都市法(この論文の目的;史料とクロノロジー;形式上の類似性;記述の不一貫性。要求が多くのばあい瑣末であること ほか)
感想・レビュー
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うえ
4
1038年ごろのブールジュの大司教エモンが自己の管区内の司教たちを招集し、彼らの面前で宣誓を行った。その内容は①教会財産の略奪者、聖職者を攻撃する者と闘う②貧者およびその財産を侵害する者と闘い、暴力を排除する。この目的を達成するため、教会の旗をかかげた聖職者たちを先頭にして、ロバに乗った貧しい農民たちが騎士にまじって、彼らの宣誓した平和、聖なる取り決め等を宣誓しない者、叛徒を攻撃した。攻撃を受けた者たちは、貧しい農民たちがあたかも強力な軍隊でもあるかのように恐れおののき、砦を放棄して逃げ去ったという。2026/01/03




