目次
第1章 無音の春
第2章 晴耕(春の珈琲;徒花 ほか)
第3章 雨読(目には見えないもの;環境を変えるか、自分自身の心を変えるか ほか)
第4章 ことばとわざ―配信公演(新しい風の流れ;能をめぐる旅「ことばとわざ」 ほか)
第5章 ことばを綴る生活(ことばを綴る生活;四季つれづれ一~一三)
著者等紹介
有松遼一[アリマツリョウイチ]
1982年東京都生まれ。能楽師ワキ方。京都大学大学院文学研究科博士課程(国文学)研究指導認定退学。同志社女子大学嘱託講師。京都大学在学中の2007年に能楽師ワキ方・谷田宗二朗師に入門。京都を中心に全国の舞台に出演。アメリカ、ヨーロッパなどの海外公演にも参加。大学の講義では能楽や和歌など古典の魅力を伝え、能が現代に生きる芸能・舞台芸術であることを問いつづけている。『舞台のかすみが晴れるころ』が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふう
61
筆者は能楽師ワキ方。コロナ禍で公演がなくなったとき、能についての自分の思いや考えをことばで綴ってみようと書き始めたとありました。能についての知識がないまま読み始めましたが、ていねいでわかりやすい文に導かれて、能や伝統芸能について考え、関心をもつ、その入り口に近づけたような気持ちになりました。「稽古は舞台のための練習ではなく、稽古そのものが伝承」一つ一つの所作のもつ意味と美しさを体に染み込ませていくことの厳しさを感じました。花をいける珠寳さんという方のことばも印象的でした。「献花の時間はあっという間に→2025/06/30
ぴのたきのこ
1
中学か高校の国語の教科書に掲載されそう。本文フォントが文章の呼吸に合っていてよい。2023/03/05