内容説明
へこんだ気持ちにゆっくりと空気が入っていく。深呼吸を忘れていた。『今日の人生』(7万部突破)から3年半。この間の「日々」に、書き下ろし「ポーランドごはん」を加えた待望の第2弾。
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
231
コミックエッセイシリーズ2作目。2017年から2020年までの、他愛のない日常や、旅エッセイ。ミリさんの、思い立った時に行く一人旅はホントなマイペースで楽しそう。あと、近所の家から漂ってくるご飯の匂いは私もついつい嗅いでしまうし、自分の昔の記憶が蘇ったりします。本書のタイトルはやはりコロナで世界が変わっても変わらないものがあるっていう意味なんですね。自然や動物、季節の移ろいはコロナ禍だろうがコロナ前だろうが変わらない。こういう時代だからこそ変わらないことが救いで、安心する時もある。2020/11/08
niisun
159
『今日の人生』もそうですが、見過ごしてしまいそうな些細(細やかな)な出来事を、見事に掬い上げることが出来る方ですね。女子中学生の「お父さんとお母さんが一生懸命働いたお金」に自然と“お母さん”が入っていたことにふれた話や、スレ違った若い女性達の「わたしなんかなんもないよ 若さ以外」という会話や中学生の男女が時間も忘れて立ち話をする光景から、一度しかない人生の尊さを想う話が良かったです。あとは、花粉を逃れての函館旅行のくだりも楽しかったですね。新幹線の車中での読書や食べ歩きでの後悔に、とても共感できました。2020/11/01
イスタ
103
益田ミリさん、22冊目。ミリさんの本読んで ほっこりしたいなぁと探したら、まだ読んでない本がありました♪ 〔へこんだ気持ちにゆっくりと空気が入っていく。深呼吸を忘れていた〕あ~ホントだ、いつの間にか深呼吸するの 忘れていたかも。花粉症がヒドいミリさんが花粉を逃れて北海道や沖縄へ脱出するの、いいなぁ。どこでも仕事できるしね。思い立ったら旅に出られる身軽さに憧れてしまうよ。2022/06/19
ででんでん
102
ミリさんの、線を切り詰めたギリギリの画と、ほんの少しの言葉の中には、いつも広く深いものが納まっている。こんなときだから?普段以上にそんなことを強く感じた。「生きていることはすばらしい。生きていることがすばらしいのだ。」そして、来し方の中学生の姿を見て、人生が着々と過ぎていて、ほんとに一度しかないことを再確認して切なくなるミリさんを見て、自分たちも、その気持ちを浴びさせてもらう。そして、人生では「よろしくお願いいたします」と送信したつもりが「よろしく折る害いたします」になってたりするのだ。(大共感そして笑)2021/01/21
美登利
91
自分のことを棚に上げといてなんだけど、ミリさんも歳取ったなぁ。目線がおばちゃんだもの。あるあるネタのコミックエッセイです。シンプルすぎて可愛らしい絵ではないですが、ほんの少しの顔の表情の違いとミリさんのつぶやき(文章)が合っていてほろりとしてしまうところも。若い子の観察が完全に親目線だよ。歳を取るってもう若くないと気づいてさびしく感じることも多いけれど、肝が据わってドーンとこいと受け止める余裕のあるおばちゃんになりたいよな。そうしたら、一日の終わりにまた明日が来るのが楽しくなるはずだよ。2020/11/21