内容説明
詩人・野村喜和夫が哲学者、美術家、作曲家、そして仲間の詩人たちと交わす12の対話篇(ディアロゴス)。二つの中心の力学作用が描く図形はあるいは文学の常識の底を破り、あるいはジャンルの垣根を越えて遊行、生の声のぶつかり合う緊張と波乱を勢いにして唯一無二の思考の現場を創造するだろう。
目次
1 野村喜和夫の詩と詩論をめぐって(vs小林康夫 閾を超えていく彷徨―詩と哲学のあいだ;vs杉本徹 言の葉のそよぎの生起する場所へ)
2 異分野アーティストを迎えて(vs北川健次 共有する記憶の原郷に響かせる;vs篠田昌伸“詩と音楽のあいだ”をめぐって―ゲスト=四元康祐;vs石田尚志 書くこと、描くこと、映すこと)
3 詩歌道行(vs有働薫 現代フランス詩の地図を求めて;vs福田拓也 『安藤元雄詩集集成』をめぐって―特別発言=安藤元雄;vs阿部日奈子 未知への痕跡―読む行為が書く行為に変わる瞬間 ほか)
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年埼玉県生まれ。早稲田大学文学部卒業。現代詩の最先端を走り続けるとともに、批評、小説、翻訳なども手がける。詩集に『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)『風の配分』(高見順賞)『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)『ヌードな一日』(藤村記念歴程賞)『薄明のサウダージ』(現代詩人賞)『美しい人生』(大岡信賞)など。評論に『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)など。また英訳選詩集『Spectacle&Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetryを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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