出版社内容情報
フランスの詩人シュペルヴィエルが1959年に出した最後の詩集『悲劇的肉体』のきわめて貴重な本邦初の全訳。20世紀フランスを代表する詩人ジュール・シュペルヴィエルが1959年に出した最後の詩集『悲劇的肉体』のきわめて貴重な本邦初の全訳。天性のイマジネーションののびやかさと死を目前にした観自在とが交錯し豊穣な詩世界が展開される。内省的で幻想的な抒情から、孫娘に捧げる暖かい長篇詩や色華やかなシェエラザード讃まで詩人の多彩な面が入り乱れて、二十世紀という地球時代を雄弁に精緻に物語る。
●悲劇的肉体 ●世界の窓べで ●伝説世界 ●状況の詩 ●赤い魚たち ●魔法の葦笛 ●二人の詩人 ガルシア・ロルカ ホルヘ・ギリェン ●散文そして散文たち ●ジュール・シュペルヴィエル年譜 ●邦訳書誌 ●解説風の覚え書(嶋岡晨)
ジュール シュペルヴィエル[ジュール シュペルヴィエル]
著・文・その他
嶋岡 晨[シマオカ シン]
翻訳
内容説明
二十世紀フランスの代表的詩人ジュール・シュペルヴィエルの最後の詩集『悲劇的肉体』。持病の心臓疾患を介して死と対話するその詩の思考において、精神は肉体を蔑視せず外の世界を敵視せず、生と死が共棲し、可視と不可視が重なる、複雑で奥深いナルシシスムわ伴った悲劇性が顕現し、さらに人類的イメージへと広がる。「精神が夢と混じりあうとき、対立物はもはや存在しない」―日常の魔法、言葉の幻術は最後をたやすく最初の詩の“誕生”に変えるのだ。
目次
悲劇的肉体
世界の窓べで
伝説世界
状況の詩
赤い魚たち
魔法の葦笛
二人の詩人 ガルシア・ロルカ ホルヘ・ギリェン
散文そして散文たち
ジュール・シュペルヴィエル年譜
邦訳書誌
解説風の覚え書(嶋岡晨)
著者等紹介
嶋岡晨[シマオカシン]
1932年(昭和7年)高知県生まれ。高知工業高校建築科卒業。明治大学仏文科卒業(昭和30)。詩誌「貘」を創刊、「地球」「歴程」にも参加。東洋商業高校、高知高校教諭をへて、明治大学、法政大学講師。立正大学文学部教授(平成2~14)。詩集『永久運動』(昭和40、岡本弥太賞)、『乾杯』(平成11、小熊秀雄賞)、『終点オクシモロン』(平成24、富田砕花賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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