内容説明
あなたは男ですか、それとも女ですか、自信をもって言えますか?自由さと頑強さをあわせ持つ性について、魚や両生類から鳥や昆虫、ヒト、植物に至るまで多くの生き物を取り上げ、それぞれ固有の性の特徴、また共通して見られる特徴を紹介し、生き物にとって性とは何かを、豊富なビジュアル群とともに解説。
目次
雌雄はどのように作られるか
魚の性―自由に転換する性
両生類の性―せめぎ合う性決定様式
爬虫類の性―環境で決まる性
鳥の性―遺伝子と性ホルモンがせめぎ合う性
哺乳類の生殖腺の性―精巣・卵巣から生まれる性
哺乳類の脳の性―感情・行動をつかさどる性
ヒトの性―典型的な男・女とは?
昆虫の性―多様な性決定遺伝子とそれらをのっとる寄生者
植物の性―性決定の新たな世界
多様な性決定システムにみられる共通性
著者等紹介
田中実[タナカミノル]
名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。現在、名古屋大学大学院理学研究科教授。主としてメダカを用い、性と生殖にまつわるさまざまな現象の分子細胞機構の解明を研究テーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨンデル
1
この本を読み、半分解ったようで解からなかった。というのは、私に基礎知識がなかっので解らない部分が多かった。印象に残った個所は、動物も植物も最初に性を決定する遺伝子が発動し性を決める。その後身体、脳までオス型メス型に向かって成長するという事です。その作用する主な力はホルモンが大きな役割を果たす。なので、大きく二分割すると、オス型、メス型に二分割される。しかし、個体別に見るととても複雑で単純にオス、メスに分けることが出来ない。2023/06/09
hideko
1
生き物の多様性は面白い。性別に拘る事が進化の仕組みの中では小さな事に思えてくる。2019/06/16