感想・レビュー
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なる
5
梁山泊と関勝の対峙が続く中、同時進行で行われる北京攻略では忍び込んだ好漢たちのコミカルな描写が和ませる。場面は変わって安道全を迎えに江南へ下った李俊。完全に水滸後伝への布石がここで示される。北京を攻略し盧俊義の救出後、なだれ込むように梁山泊は曽頭市との決着へ。敵軍側には急先鋒・索超らも加わり、梁山泊側には行方不明だった摩雲金翅・欧鵬や火眼狻猊・鄧飛らがここで集結するのも熱い。燕順もまさに「親分」の似合う男。曽頭市の最期を遼国篇につなげていくなど、後の展開を意識させるポイントを欠かさないのは感心。2020/05/06