感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
7
浪裏白跳・張順が冒頭から李逵との大立ち回りを演じる。神行太保・戴宗が罪人の宋江に対して政府の役人として程よい距離感を持っていて面白い。前巻で登場した李俊、穆弘、張横の江州三覇と宋江を処断しようとする江州政府との争いを中心に展開していくと思いきや、ここで江州三覇の過去話が挿入される。この周辺のエピソードは原典からはだいぶ離れていて、水軍頭領の存在を肉付けするという意味では興味深い反面、原典を念頭に置いていると混乱する(原典を読んでいる人がいるかは別の話)。ただ帰結は同じなので真っ新な気持ちで読めばいいかも。2020/04/20
ちまき
1
李逵と張順の喧嘩騒動から李俊たちが宋江助けに行こうぜ! と立ち上がるまで。戴宗を待ち伏せする呉用先生がお茶目。蕭譲も金大堅も、呉用の名を出したらすぐさま従順になった……裏番呉用先生強い。李俊と慧鳳が出会った頃の話が熱くてグイグイ引き込まれる。ラストで李俊の刺青が見えちゃうシーンは格好よすぎて鳥肌が立った。2018/10/13