内容説明
絶対絶命の世界的画家を救った一人のアメリカ人がいた。フランク・エドワード・シャーマン。しかし、その名は日本の戦後史から塗り消されてしまう。日本人が目をそむけてきた不都合な真実が、秘蔵資料から今明らかになる。藤田嗣治没後50年、離日して70年。日本画壇はなぜ壊滅しなければならなかったのか?
目次
戦時下の闘争
フランク・シャーマン
GHQの戦争画収集
フジタはどこに
挑発
出会い
戦犯追及
フジタとの日々
シャーマンルーム
日展の抗争
二人の裸婦
妨害
ケネディ画廊の個展
作戦
京都遊興三昧
光明
フジタを探せ
著者等紹介
富田芳和[トミタヨシカズ]
1954年東京生まれ。早稲田大学文学部美術史学専攻課程修了。『新美術新聞』編集長、『アート・トップ』編集長を歴任し、「河村アートプロジェクト」チーフディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱくすい
1
戦後、出国するまでの藤田嗣治を克明に追った本。他のフジタ本で十分な情報がなかったフランク・シャーマンについて詳細に知ることができて良かった。シャーマンが撮影したポートレイトに、当時の画家の孤独と焦燥が表れていて胸を突かれる。どこまでがシャーマンの証言で、どこまでが筆者の想像なのか混然としている部分があるのは残念★★★★☆2018/07/10
lovejoy
0
★★★★2023/07/25
ぞだぐぁ
0
WW2前からの藤田嗣治ファンだったフランク・シャーマンと言う人物の行動を通じて、芸術の分野における政争に巻き込まれ日本が嫌になった藤田がアメリカ、ついでフランスへ移住した流れが説明されている。 今では名前を聞かない、バブル期に投機の為に暴騰した日本の芸術のブランド等の話に繋がってくる。2021/03/15
orizome
0
藤田嗣治の事が分かった。そして、彼の絵が素晴らしいのは、彼の生き方が嘘がないからだと思った。 藤田の展覧会が楽しみ。 2018/07/16
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