内容説明
第8回日本詩人クラブ詩界賞受賞作の増補新版。戦争の起源と、それの現在と、今後のわれわれが何をしなければならないかという、日ごろだれもが知りたいと思い、なかなか解答を得られない内容について、言葉にたずさわる者としての責任の限りにおいて、著者は本書を著した。
目次
1 言葉と戦争
2 詩のするしごと
3 Eメール往復書簡(ハルオ・シラネ/藤井貞和)
4 物語問題片
5 アジア、社会、個人
6 心の風景
7 増補
著者等紹介
藤井貞和[フジイサダカズ]
1942(昭和17)、東京都文京区の生まれ。疎開先は奈良市内。その後、都杉並区に移る。東京大学文学部国文学科を卒業する。『物語文学成立史』(東京大学出版会、1987)、『源氏物語論』(岩波書店、2000、角川源義賞)、『平安物語叙述論』(東京大学出版会、2001)が物語三部作。1992~93年、ニューヨークに滞在する。『湾岸戦争論』(河出書房新社、1994)、『言葉と戦争』(大月書店、2007、日本詩人クラブ詩界賞)、『非戦へ』(編集室水平線、2018)が戦争三部作。『“うた”起源考』(同、毎日出版文化賞)ほか古典文法論に打ち込む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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