内容説明
「外国人労働者問題」は、80年前から起きていた。なぜ「徴用工」訴訟が起きるのか?そもそも朝鮮人労働者が北海道や九州にきたのは何故なのか?「徴用工」問題を解きほぐして見えてきた、今の「外国人労働者問題」につながるこの国の“労働政策の失敗”と“未払い金の総額”。地道な検証作業で複雑な問題をわかりやすく“見える化”した本。
目次
朝鮮人労働者―いわゆる「徴用工」とは
室蘭で死んだ一〇代の「徴用工」の少年たち
日本製鉄輪西製鉄所の誕生
戦時体制下の労働のあり方
朝鮮人労働者の集団移入計画
日本にきた朝鮮人労働者の状況
軍需産業に組み込まれた朝鮮人労働者
朝鮮人労働者はどのように管理されたか
「産業戦士」にされる朝鮮人労働者
「徴用工」を働かせる労務管理者の訓練
敗戦と朝鮮人労働者の解放
「未払い金」をめぐる日本政府の対応
GHQが管理した北海道における「未払い金」
北海道から韓国へ―遺骨返還の旅
徴用工裁判と日本企業の戦争責任
著者等紹介
木村嘉代子[キムラカヨコ]
北海道生まれ、静岡県・新潟県育ち。1990年からフリーライターとして東京で女性誌や情報誌などに携わる。ロンドン・パリでの活動を経て、現在、札幌などで社会問題を取材し、雑誌・機関誌・英字新聞などに執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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