感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
msykst
11
ランシエールについては断片的にしか分かってなかったのだけど、この本ではその特徴を「形而下のものに着目する思想」として一貫して描いていて腑に落ちた。具体的には、「崇高ではなく美の概念を重視する」、「「美的体制」という時代区分のもと、作り手-作品-受け手の間に「宙吊り」の関係を見出す」、「美的能力の平等を重視する」みたいな事かと。ランシエール自身がそういう論法の人だからだろうけど、リオタールやブルデュー、ドゥルーズといった人たちの思想との差異を示しながらその思想が説明されるので、特徴が分かりやすい。2024/06/06
μέλισσα
1
他のフランス現代思想が空中戦という訳では無いが、形而下の議論というランシエールの哲学の特徴は少し安心する。 実際に彼の著作を読むとそうは言えなくなるのが難点ではあるが…2025/05/10
my_you
0
ランシエールと他の思想家や芸術家の関係をたどっていくわけだが、個人的にはそういうポジションの問題よりランシエール個人に踏みとどまってもよかったのではないか(その途上で比較が要請されるのはもちろんとして)、とは思った。特に、ランシエールの思想を批判的に読み込む方向を、もう少し進めてみたいなという感想。2026/03/06




