内容説明
青蓮院聖教の紙背に残された貴重資料。藤原為房正室が子を預けた延暦寺の師僧に宛てた三年にわたる約四十通の書状。白河天皇期の政治・寺院の状況から家庭生活・子育ての実際まで光を当てる。書状の読みを再検討、年次を正して全釈を施す。
目次
解説―注釈の前提として(藤原為房妻仮名書状に関する日本語学的研究の意義;藤原為房妻書状の認定、書状順序復元の試み)
藤原為房妻仮名書状 注釈(為房妻の書状;異見がある為房妻の書状)
補論(為房妻書状における「散らし書き」の機能的側面について;為房妻とその家族、そして師僧と稚児)
付 『平安仮名書状集』順序に対応させた本書の注釈番号
著者等紹介
加藤静子[カトウシズコ]
1977年3月東京教育大学大学院博士課程満期退学。文学博士。都留文科大学名誉教授
高橋宏幸[タカハシヒロユキ]
1972年3月國學院大学文学研究科日本文学専攻修士課程修了。1973年同博士課程中途退学。文学修士。都留文科大学名誉教授
中川美和[ナカガワミワ]
1997年3月東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。文学修士。金城学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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