感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kane_katu
6
★★★★★原題を直訳すると「無知なる者たち、交わる手ほどきの物語」となるそうだ。バンド・デシネ作家のエティエンヌ・ダヴォドーが自然派ワイン醸造家のリシャール・ルロワにワイン造りを教わり、ルロワがダヴォドーにバンド・デシネのことを教わる。それをダヴォドーがバンド・デシネにしたのが本書だ。ワインが好きなので、醸造家の1年半に密着したマンガは興味深かった。バンド・デシネは独特の絵柄が駄目な場合も多かったが、本書は読みやすかった。2023/07/11
ピリカ・ラザンギ
3
バンドデシネ作家がヴィニュロン(ワイン生産者)を手伝ったりワイン生産者を紹介する(他のバンドデシネ作家や出版社にも紹介する)かわりにマンガを描くという話。全部自分でワインを作る(ぶどうを育てる)ということと、バンドデシネを作るということがワイン造りを通してやり取りされる。マンガの作家性や作品とワインの生産者や、ワイン(作品)の違いについて。お互いの似ているところや感性の違いがはっきりと現れるのが面白い。2022/08/13
暗頭明
2
「スタッフ経営担当のイザベルを入れて3人。規模を大きくすることもできたんだけど、イヤな仕事を断れるように小さいままでいたいんだ。誠実さの問題だね」 「ああ、それにはまったく賛成だね。小さいままでいるというのは、自分の仕事の質を完全に把握できるということなんだ。成長を拒否しようぜ」 「いいワインを造るというのも誠実さの問題なのか?」 「当然だろ。おまえ、時々ヘンなこと聞くよな」p.158 2023/08/27
かにょっぴ
0
初めて買ったバンド・デシネ フランスの漫画とワインの製作者の話 知らない世界を覗ける感じで面白かった2025/09/18
massda
0
日本だとマンガを読んだことがない人を探すのが難しすぎて実現できない企画だと思った。フランスのワイン文化がすてき。日本酒文化も素敵だと思うけど、ハイエンドとロウエンドが乖離していてもう少し全体としての文化にできないかな、と思っています。私はロウエンドの方で紙パックの純米酒(いいやつを発見した)で晩酌しています。2025/08/09