感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つるら@turulaJB
13
#日本怪奇幻想読者クラブ ■副題 クトゥルー神話作品集■森瀬 繚 監訳 サウザンブックス社2022.2 原著1993■第1巻は1960年代発表の11編を収録■既読は『ハイ・ストリートの教会』については断言できるが他にも読んだような気がする作品が2、3篇。■クトゥルー系アンソロジーで数作読んだことはあるもののあまり強い印象は持ってなかったキャンベル。TRPGへの影響がかなりあると知って驚いた。TRPGはやらないけど、ケイオシム社のクトゥルーTCGは結構集めた(人と遊んだことはない)ので → 2022/08/08
しずかな午後
6
グラーキやシャッガイの昆虫、ダオロスなどTRPGにも登場する怪物たちのオリジナルということで、読んでて楽しい一冊。正直、作品は若書きということもあって、全体的に大味な印象はあるのだが、怪物の独特な設定や、寂れた英国の田舎町という雰囲気が良くて、満足度の高い読書となった。また、解説も充実しており、キャンベルがラヴクラフトの没後の門人として頭角を現していく様には、「クトゥルー神話」というジャンルの歴史が感じられて面白かった。「ヴェールを剥ぎ取る」「湖の住人」「ムーン=レンズ」が個人的に好みだった。2022/04/13
warimachi
5
クラファンには参加していたのが、今更読み始めたのだった。ラヴクラフトの模倣らしい内容を、わりとあっさりめの文体でやっているという印象だが、これは訳によるものもあろうか。モダン・ホラーみの薄い作風にTRPG目線の解説を豊富に付しているというあたり、今の出版物らしいというかなんというか。2022/06/20
flatscan
5
読了。一見ラヴクラフトの模倣なんだが、舞台が英国なのでキャンベルによって新しい世界観を作ることに成功している印象。11作品収録の短編集。作品の出来はバラツキがあるかも。「ユゴスの坑」と「ムーン=レンズ」が好き。「湖の住人」もいいなあ。「昆虫族、シャッガイより来たる」の細かい描写をぐいぐいやってるのも好き。用語集に作品解題もあって盛沢山。キャンベルによる「ラヴクラフト私論」「未知なるものを追い求めて」も興味深い。「未知なる~」なんかはキャンベルの自作品に対する大反省会になっててなんかもう。2022/04/20
Smith, Ordinary. Person.
5
クトゥルフ神話の啓蒙に努めたダーレスに才能を見出された作家ラムジー・キャンベル。ダーレスの指導により、彼は生まれ育ったイギリスに、ラヴクラフトのように架空の都市を作り上げ、そこを舞台に様々なクトゥルフ神話作品を創作した。本書はこれまで作品ごとに個別で翻訳されてきた、キャンベルの初期クトゥルフ神話作品集である『Cold Print』の完全邦訳版である。前半である本書には、全21篇の内11篇を収録している。以下、コメントになるべくネタバレ無しの各話感想。2022/03/25
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