内容説明
治さない医療、伸ばさない療育、アリバイ的特別支援教育、…そして飼い殺しの成人支援。支援の限界を、乗り越えよう。発達障害児・者への支援が満足いくものではない現状の中で、発達障害のある人たちとその家族がたくましく社会を生き抜いていくためのサバイバル・ガイド。
目次
第1部 問題提起編(自立支援は本気で行われてきたか?;支援の限界を知る;治りたいか治りたくないか?自分で決める;飼い殺しの就労支援;アリバイとしての特別支援教育;なぜ伸ばさない療育にしがみつきますか?)
第2部 解決提案編(「改善するけど治りません」という魔法の言葉を読み解く;主体的選択のために自分の頭を使ってみる;発達障害にまつわる伝説をひとつひとつ洗い直してみる;愛着障害という最大の芋づるの発見;身体アプローチから言葉以前のアプローチへ;やりたいことができる身体が育つと起きること;多様性が許される社会を作るために今すぐできること;発達障害について社会に知っておいてもらいたいたったひとつのこと)
著者等紹介
浅見淳子[アサミジュンコ]
編集者。(株)花風社代表取締役社長。慶應義塾大学文学部卒業。出版社、著作権代理店を経て(株)花風社を設立。翻訳家ニキ・リンコとの出会いをきっかけに異文化としての自閉症の世界観に興味を持ち、交流を楽しむ。一方で、自閉症者からの犯罪行為にも巻き込まれる。発達障害支援法施行前後から発達障害の世界にかかわり、支援の実状を見る機会を得る。発達障害者の社会参加を強く願ううちに、身体アプローチに出会う。現在は「発達障害は、治しやすいところから治す」をモットーに書籍の企画・編集に励む傍ら、講演活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。