認知症世界の歩き方―認知症のある人の頭の中をのぞいてみたら?

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認知症世界の歩き方―認知症のある人の頭の中をのぞいてみたら?

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784909044327
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C2011

出版社内容情報

なかなか理解してもらえずに困っていた「認知症のある方が実際に見ている世界」が
スケッチと旅行記の形式で、すごーくわかる!

まるで「ご本人の頭の中を覗いているような感覚」で、認知症のことを楽しみながら学べる一冊です。

ーーー

ここは、認知症世界。
認知症とともに生きる世界では、だれもがいろいろなハプニングを体験することになります。

・乗るとだんだん記憶をなくす「ミステリーバス」
→自分のしたことを忘れてしまうのは、なぜ?

・だれもがタイムスリップしてしまう住宅街「アルキタイヒルズ」
→あてもなく街を歩き回ってしまうのは、なぜ?

・イケメンも美女も、見た目が関係ない社会「顔無し族の村」
→人の顔がわからなくなるのは、なぜ?

・熱湯、ヌルッ、冷水、ビリリ。入浴するたび変わるお湯「七変化温泉」
→大好きだったお風呂を嫌がるのは、なぜ?

・時計の針が一定のリズムでは刻まれない「トキシラズ宮殿」
→コンロの火を消し忘れてしまうのは、なぜ?

・一本道なのになかなか出口にたどり着かない「服ノ袖トンネル」
→同じ服ばかり着たがるのは、なぜ?

・ヒソヒソ話が全部聞こえて疲れてしまう「カクテルバーDANBO」
人の話を集中して聞けないのは、なぜ? etc...

あなたは認知症世界を旅する旅人。
この物語に登場するのは、架空の主人公でも、知らないだれかでもなく、
「少し先の未来のあなた」や「あなたの大切な家族」です。

認知症世界の旅、はじまり、はじまり。
著者情報
著者プロフィール

筧 裕介(かけい ゆうすけ)
特定非営利活動法人イシュープラスデザイン 代表

1975年生。一橋大学社会学部卒業。東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。慶應義塾大学大学院特任教授。2008年ソーシャルデザインプロジェクトissue+design を設立。以降、社会課題解決のためのデザイン領域の研究、実践に取り組む。2017年より認知症未来共創ハブの設立メンバーとして、認知症のある方が暮らしやすい社会づくりの活動に取り組む。 代表プロジェクトに、東日本大震災のボランティアを支援する「できますゼッケン」、妊娠・出産・育児を支える「親子健康手帳」、300 人の地域住民とともに未来を描く「みんなでつくる総合計画」、認知症とともにより良く生きる未来をつくる「認知症未来共創ハブ」、他。 GOOD DESIGN AWARD 2019 BEST100「SDGs de地方創生」カードゲーム開発者。 日本計画行政学会、学会奨励賞、グッドデザイン賞、D&AD(英)他受賞多数。著書に『地域を変えるデザイン』、『ソーシャルデザイン実践ガイド』、『人口減少×デザイン』、『持続可能な地域のつくりかた』『認知症世界の歩き方』など。


監修プロフィール

認知症未来共創ハブ

「認知症とともによりよく生きる未来」を目指し、当事者の思い・体験 と知恵を中心に、認知症のある方、家族や支援者、地域住民、医療介護 福祉関係者、企業、自治体、関係省庁及び関係機関、研究者らが協働し、 ともに未来を創る活動体。慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセン ター、日本医療政策機構、認知症フレンドシップクラブ、issue+design の4 団体が2018 年より共同で運営。 代表、堀田聰子(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科・教授)。

内容説明

これまでに出版された本やインターネットで見つかる情報は、どれも症状を医療従事者や介護者視点の難しい言葉で説明したものばかり。肝心の「ご本人」の視点から、その気持ちや困りごとがまとめられた情報が、ほとんど見つからないのです。そこでわたしたちは、ご本人にインタビューを重ね、「語り」を蓄積することから始めました。それをもとに、認知症のある方が経験する出来事を「旅のスケッチ」と「旅行記」の形式にまとめ、だれもがわかりやすく身近に感じ、楽しみながら学べるストーリーをつくることにしました。

目次

1 認知症世界の歩き方「認知症のある人が生きている世界」がわかる13のストーリー(記憶のトラブル(乗るとだんだん記憶をなくす ミステリーバス―自分のしたことを忘れてしまうのは、なぜ?;視界も記憶も同時にかき消す深い霧 ホワイトアウト渓谷―同じものを何度も買ってきてしまうのは、なぜ? ほか)
五感のトラブル(イケメンも美女も、見た目が関係ない社会 顔無し族の村―人の顔がわからなくなるのは、なぜ?;目の前に突如現れる落とし穴、水溜り、深い谷 サッカク砂漠―歩くのが怖くなってしまうのは、なぜ? ほか)
時間・空間のトラブル(時計の針が一定のリズムでは刻まれない トキシラズ宮殿―コンロの火を消し忘れてしまうのは、なぜ?;一本道なのになかなか出口にたどり着かない 服ノ袖トンネル―同じ服ばかり着たがるのは、なぜ? ほか)
注意・手続きのトラブル(ヒソヒソ話が全部聞こえて疲れてしまう カクテルバーDANBO―人の話を集中して聞けないのは、なぜ?;記憶、計算、注意、空間…支払いに潜む数々の罠 カイケイの壁―レジですごく時間がかかるのは、なぜ?))
2 認知症とともに生きるための知恵を学ぶ旅のガイド(DEPART 新しい旅へ踏み出す;TEAM UP 旅の仲間をつくる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

144
認知症が徐々に進行する実母を見ながらの本書の読書は、あるなから始まり、こうしてやらないとという想いとこう感じているのだという想いと内混ぜとなり、なかなかツラい読書となった。一方で本書が話題となっている事を知り、読んでみたかった本で読んで良かったと思う。僕自身はこうしたミステリチックで漫画チックな書き方は個人的に好みではないが分かりやすいし、万人に分かって貰えるものとして評する。僕は、こうした世界を母の為に少しでも理解したい気持ちと、自分は将来少しでも長くこの世界に入りたくない気持ちと内混ぜとなってしまった2022/11/23

アキ

117
認知症の世界を旅に見立て、13のストーリーで旅のトラブルをイラストを多用し、直喩として用いていて理解しやすい。主なトラブルは、記憶(言語)のトラブル、時間・空間のトラブル、五感のトラブル(幻覚)、注意・手続きのトラブルの4つで説明できる。当事者の視点で正しく理解すれば、本人のそうする理由が見えてくる。ただこの本の良さは、パート2にある。新しい旅へ向けて、仲間を作り支度を整えて旅路を楽しむ、ひと休みして思いを伝えることまで言及があり「誤作動する脳」著者の樋口直美氏と認知症未来共創ハブの監修で、信頼が置ける。2022/04/03

seacalf

113
デザインで多様な社会的プロジェクトを手がけているissue +designが作り上げた画期的な本。とてもクリアでわかりやすい内容になっており、認知症というまだ身近でない問題なのに思わず興味津々になってしまう。様々な認知障害トラブルをあたかも不思議な世界に紛れ込んだ旅人になったかのように変換してくれるのでユニークで物凄くとっつきやすい。トラブルを抱えたご本人の経験談が豊富に語られるので認知障害への理解を深めることができる。ただ、日常で思い当たる節が多すぎて読んでいる内にどんどん不安になってしまったのは内緒。2021/10/31

じいじ

103
私は80歳になる少し前あたりから、「認知症」と言う言葉を意識するようになりました。それは記憶力の低下の波が、徐々に押し寄せてきている気がしたからです。とりわけ、人の名前が覚えきれません。覚えてもすぐ忘れてしまいます。今作は、その当事者から「認知症」について、キメ細かく取材しています。そして、その疑問の数々を、比喩を交えて分かりやすく解き明かしてくれています。「認知症」は誰にでも訪れる現象ですが、1人ひとりその中身は、微妙に違っていることがよく分かりました。2022/04/28

とよぽん

101
加齢とともにいろいろな身体機能や感覚神経、脳の働きが衰えるのは一応わかってはいる。しかし、この本を読み始めると、認知症の当事者は、物事がどのように見えていてどのように感受し、どのように行動してしまうのか納得できた。そうなのか・・・と思いつつ読み進めていると、次第に自分もこんなことがあったなということに気がついて、明日は我が身を痛切に感じた。具体的な対処法や相談先、日常生活でのアドバイスなども記されていて、とても親切な本。まるでバイブルのような1冊だと思った。初版1刷から4か月後に10刷!2022/05/25

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