シリーズそれぞれの居場所
名前のない生きづらさ

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784909013019
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「名前のない生きづらさ」とは、名前=肩書を失ってしまうことと同時に自分でも名づけようのない生きづらさ、でもある。

第1章 名前のない生きづらさ
第2章 その名前、ズレてます。――名づけの問い直し
第3章 何者かでなくてもよい「お庭」から
第4章 ズレつつ、揺らぎつつ


野田彩花[ノダアヤカ]
小学3年生のときより学校に行かなくなり、中学校も1年ほどは通ったものの、その後は不登校。中学卒業後は進学せず、家で過ごす。

山下耕平[ヤマシタコウヘイ]
大学中退後、「東京シューレ」スタッフになる。「不登校新聞」創刊時から8年間、編集長を務めた。フリースクール「フォロ」や若者の居場所「コム二タス・フォロ」を立ち上げ、コーディネーターをしている。現在は、「なるにわ」と名称変更。

内容説明

“ナマモノ”に価値はない?生産性が重視されるこの社会で、私のような「何もしていない」存在は、いないほうがいいのだろうか。「生産性のない」と断じられた存在は、生きていてはいけないのだろうか。そういうまなざしは、人間が“ナマモノ”であることを忘れろ、許すなと言っているようで、私にはずいぶんと苦しいことに思える。

目次

第1章 名前のない生きづらさ(名刺も肩書きもありません;学校は不自然? ほか)
第2章 その名前、ズレてます。―名づけの問い直し(不登校;発達障害 ほか)
第3章 何者かでなくともよい「お庭」から(自分のこと;若者の居場所「コムニタス・フォロ」 ほか)
第4章 ズレつつ、揺らぎつつ(強度を上げてしまう問題;呪縛問題 ほか)

著者等紹介

野田彩花[ノダアヤカ]
1988年、大阪府生まれ。小学校3年生より学校に行かなくなり、中卒後は進学せず、家で過ごしていた。19歳のときにNPO法人フォロの運営するコムニタス・フォロ(現在は「なるにわ」と名称変更)に通いはじめ、現在にいたる

山下耕平[ヤマシタコウヘイ]
1973年、埼玉県生まれ。大学中退後、フリースクール「東京シューレ」スタッフ、『不登校新聞』編集長を経て、現在はNPO法人フォロ事務局長、全国不登校新聞社理事、関西学院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

45
今の社会、人の価値はどこにあるのでしょうか。生産性ばかりが重視され、それに見合わないと判断されたものは社会からの厄介者とされてしまいます。人は何かしらの社会的な「名前」=肩書きがあることで存在意義を認めようとします。しかし、何も名前のない人たちもいます。名前がなくてもいいと思うのですが、今の社会では生きづらいのです。自分らしく生きること、そのために模索すること、悩むこと、立ち止まること、すべてが許される寛容な社会であってほしいと思いました。2018/08/08

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