感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
き
44
デジタル社会を生きる我々にとって大切なことは何か考えることのできる一冊。「強い目的があれば人は自ら知識や技能を身に付ける」「教師の仕事は『伝えること』ではなく『目的をもたせること』」など目的をもつことの大切さを学んだ。情報の意味を理解する、自ら学ぶ力を育てる、批判的思考力を高めるなどの目的に応じ、タブレット機器を効果的に活用していければと思う。2022/01/29
生ハム
14
前田先生、ずーっと昔から精力的に教師向けの漫画を書いていらっしゃっていて尊敬です。本書も、その魅力が十二分に詰まってます。何より、第一章で「ICT機器を使っていないほうが学力が高い」という事実を指摘しているのが最高にクール。主人公的なポジションが59歳、定年間際でICTに弱い教員というのも良い。じゃあ意味がないのかといえばそうではなくて、適切な使い方をすれば「学び方」自体も変えていける、アップデード出来る。という感じでしょうか。お話自体が魅力的で普通に泣いてしまった。読みやすいのに学びの多い良書。2022/02/12
なま
11
★4.8 一人一台端末のGIGAスクール構想が2019年12月に閣議決定され公立学校等に端末が配備されたが、目的を持たぬまま扱っても情報活用能力は育たない。ICT活用した情報活用能力を高める為には教育者がどう導くか?教師側の目的と考え方が漫画でわかりやすく学べる。写真は空間の切り取りで有り、自分が撮影した写真は説明が出来る。(コンテキストに従いテキストに内包された意味を解釈する力)ICTの強みは情報共有。ICTの強みである情報共有は強い目的意識の共有にもなる。生徒を人間関係形成、社会参画、自己実現へ導く。2023/10/12
せっかちーぬ
10
デジタル機器に翻弄されることなく、学ぶ目的をしっかり見据え、子どもたちの学びを支えていきたいと思いました。教師自身もインプット大事だよな。2022/01/05
草食系教師
5
一人一台が急激に進んだ教育現場。多分、ここ1年で現場は大きく変わった。現場教諭の悩みがリアルに描かれている。具体的な実践例はほんの少ししか描かれていないが、本書のポイントはそこではない。ICTをどのように使うかも確かに大切なんだけれど、そのために問われているのは「教師のあり方」であることがよく分かった。ここが抜け落ちて、どのように使うかばかりに目がいってしまうのは危険だと感じた。何度も繰り返し読んでいきたい一冊となった。2022/01/30