内容説明
一緒に暮らす時間の中で、ゆっくり家族になってゆく。特別養子縁組で一人の子どもを迎えることは、社会的養護となる事情を抱えた子どもが一人、家庭で暮らせるようになるということ。
目次
第1章 不妊治療の始まり
第2章 夫にできること
第3章 特別養子縁組を調べ始める
第4章 特別養子縁組を決める
第5章 子育ては楽しい
第6章 &family…
著者等紹介
瀬奈じゃん[セナジュン]
元宝塚歌劇団月組トップスター。1992年宝塚歌劇団に入団。2009年に退団した後は女優として活躍。舞台やテレビ番組、ラジオなど多方面で活動し、2012年菊田一夫演劇賞、岩谷時子賞奨励賞をW受賞
千田真司[センダシンジ]
2008年「さらば我が愛、覇王別姫」にて舞台デビュー。俳優、ダンサーとしてキャリアを積み続ける。現在は出演だけでなく振付師としても活動しながら、自身の主催するダンススタジオ「FABULOUS BUDDY BEAT」を運営するなど幅広く活動中。2014年チャイルドマインダー取得。2018年にandfamily株式会社を立ち上げ、特別養子縁組の啓蒙活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃが
52
不妊治療の辛い日々を過ぎ、ようやく生後5日の子どもを迎える特別養子縁組に巡り合った。元宝塚スターとダンサーのご夫婦の葛藤と喜びやこれからの生活を綴ったエッセイ。愛着という絆を深めるためには特別養子縁組で生後間もない子どもを迎えるほうが子どもたちにとっていいのだろう。が、このご夫婦には特別養子縁組制度のハードルは高くないとあったが、環境、経済力、子どもとの相性や期待感など難しさがありそうだった。シングルでも特別養子縁組ができるような法整備や、なにより出産した女性が育てられるような懐の深い社会であってほしい。2020/01/26
おれんじぺこ♪(16年生)
31
好きな女優さん(瀬奈じゅんさん)が特別養子縁組でお子さんを家族に、という話は聞いていたので本がでいると知って借りてみた。これを読んで(特別養子縁組)のすべてが理解できるわけではないけれど、ご夫婦のそこにたどり着くまでの長い道のりがわかる。親子の形、夫婦の形、家族の形は本当に人それぞれ。〇〇だからかわいいそう、とか思うのは余計なお世話だなと改めて思う。私もそういう感情を持たないようにしよう。2020/10/25
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
16
これは覚悟と選択と交渉が大切である、という物語。何を必要とするか、という選択、それを手にするために障壁があればそれを乗り越えるために交渉する、そして投げ出さない覚悟。不妊治療をやめるという選択から始まった、家族をつくりあげていくためのプロセス。覚悟に基づいた様々な選択の積み重ね。特別養子縁組という仕組みは産みの親、育ての親、そして行政、携わるすべての人をハッピーにするということに頷くしかない。2020/08/29
みーなんきー
11
宝塚元月組トップスターの瀬奈じゅんさん、存じ上げなかったけど、退団し、結婚した時には出産年齢が、ギリギリで、それから不妊治療を始めたけど、なかなか授からず…特別養子縁組をするまでの経緯を本にされたようです。不妊治療中の苦労や胸の内、とその後のお子さんに会うまでの葛藤、有名人であるが故の子を守る為の苦労、など、誤解を生まないためにも本にしたそうです2024/07/08
じゅんた
9
不妊治療の辛さも沢山つづられていて、私の友人達の苦労と涙を思い出しました。養子に賛否両論はあれども、赤ちゃんがか弱い手を伸ばしてきた時に、受け止めて必死で応える、そのやりとりで親子になっていく気がします。勿論、血縁でない子を責任を持って育てるには覚悟がいるとは思います。でも、本当の親子になれるかどうかに、血縁は関係ないとも思うのです。本の中で「愛着」について説明があります。そうそう、それ、言いたかった事!「あなたがいるだけで夢のような毎日だよ。 」そう言える子育ては本当に幸せですね。2021/01/20
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