内容説明
薬物依存者として生きていく。民間リハビリテーション施設「ダルク」におけるフィールドワークを通じて、薬物依存からの「回復」のプロセスとその意味内容を記述し、社会学的に考察。「自分でどうにかして生きていく」ことだけではなく、「何かによって生かされている」ことも可能な社会のあり方とは。補論として、4人のライフストーリーを収録。
目次
序章 本書の問題関心
第1章 ダルクとはいかなる場所なのか?
第2章 薬物使用における“止める‐プロセス”の検討
第3章 調査概要
第4章 「回復」に向けた契機としての「スリップ」
第5章 「回復」と「仲間」―ダルクにおける生活を通した「欲求」の解消
第6章 「回復」のプロットとしての「今日一日」
第7章 「回復」における「棚卸し」と「埋め合わせ」
第8章 ダルクベテランスタッフの「回復」
第9章 「回復」を巡るコンフリクト
終章 「回復」を支える社会のあり方
補論 ダルクメンバーのライフストーリー
著者等紹介
相良翔[サガラショウ]
2018年、中央大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程修了。現在、埼玉県立大学保健医療福祉学部社会福祉子ども学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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