出版社内容情報
32歳の医師の胸にがんが見つかった。闘病生活から見えてきたサバイバーの苦悩、人生や家族の意味、医療システムの問題とは。32歳の医師の胸に、がんが見つかった。「なぜ自分がこんなに目にあうのか」「がんがまた再発するのではないか」。急性疾患でもない、慢性疾患でもない、がんサバイバーシップ概念を提唱したモラン医師の闘病記がついに翻訳! 医師でもあり患者でもある稀有な視点から、長期入院・療養生活中の治療や日々の出来事、医療従事者や家族・友人との交流、医療システムの抱える問題などを鮮やかに描く。仕事を見つめ直したい看護・心理・医療の実務家や、新しい生活を築いていく若い当事者、家族の胸を打つ闘病記。
第1章 病気のはじまり
第2章 包囲
第3章 カトリン
第4章 召喚
第5章 復活
第6章 棚卸し
フィッツヒュー・モラン[フィッツヒュー モラン]
モラン医師は、米国のワシントンDCにあるジョージ・ワシントン大学の保健政策・小児科教授である。米国および世界における医学教育の社会的使命に焦点をあてた研究と教育を行っている。ハーバード大学とシカゴ大学医学部を卒業。専門家と一般の人に向けた著作を幅広く執筆している。著作には本書『がんサバイバー――ある若手医師のがん闘病記』のほかに,『白衣と握りしめた拳――米国医師の政治教育』『巨大医療――プライマリケアの輪郭』(いずれも未邦訳)などがある。全米がんサバイバーシップ連合(The National Coalition for Cancer Survivorship)の初代会長を務めた。米国科学アカデミーの米国医学アカデミー会員である。妻と娘とともにメリーランド州ベセスダに在住。
改田 明子[カイダ アキコ]
1988 年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在,二松学舎大学文学部教授。著作に,『緩和ケアのコミュニケーション――希望のナラティヴを求めて』(新曜社,2013 年,翻訳),「母親の語りからみた重い障がいのある子どもとのコミュニケーション」(『二松学舎大学論集』59: 1-21,2016 年),「身体症状に関する認知の研究」(『二松学舎大学論集』44: A37-A57,2001 年)など。
小森 康永[コモリ ヤスナガ]
1985 年岐阜大学医学部卒業,1990?1991 年Mental Research Institute。現在,愛知県がんセンター中央病院精神腫瘍科部部長。著作に,『緩和ケアと時間』(金剛出版,2010 年),『ディグニティセラピーのすすめ――大切な人に手紙を書こう』(金剛出版,2011 年,共著),『はじめよう! がんの家族教室』(日本評論社,2015 年,編著)など。
内容説明
32歳の医師の胸に、がんが見つかった。壮絶な闘病生活を乗り越え、再発への不安や後遺症に悩まされつつ、“がん”とともに生きていく。医師でもあり患者でもある視点から、長期入院・療養生活中の治療や日々の出来事、医療従事者や家族・友人との交流、医療システムの抱える問題などを鮮やかに描く闘病記。
目次
第1章 病気のはじまり
第2章 包囲
第3章 カトリン
第4章 召喚
第5章 復活
第6章 棚卸し
著者等紹介
モラン,フィッツヒュー[モラン,フィッツヒュー] [Mullan,Fitzhugh]
MD。米国のワシントンDCにあるジョージ・ワシントン大学の保健政策・小児科教授である。米国および世界における医学教育の社会的使命に焦点をあてた研究と教育を行っている。ハーバード大学とシカゴ大学医学部を卒業。専門家と一般の人に向けた著作を幅広く執筆している。全米がんサバイバーシップ連合(The National Coalition for Cancer Survivorship)の初代会長を務めた。米国科学アカデミーの米国医学アカデミー会員である
改田明子[カイダアキコ]
1988年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、二松学舎大学文学部教授
小森康永[コモリヤスナガ]
1985年岐阜大学医学部卒業。1990~1991年Mental Research Institute。現在、愛知県がんセンター中央病院精神腫瘍科部部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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