感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mft
4
高速に実行するためにマルチコアに進化していったが、メモリの共有などでかなり複雑に相互作用する機構の導入が必要だった。それらの機構が時には実行を低速化させたり思わぬバグの元になりかねない、といったことが知れて良かった。まああんまりそういうレイヤーではプログラムしないのであくまで教養としてみたいな感じだが2023/12/17
iwtn_
3
現代のマルチコアなCPUの高速化について、命令流という観点を用いて解説する本。CPUについて自分がかなり基本的な部分の理解で止まっていたので興味深く読めた。この業界、動きが早くて略語が多い。つまるところデータを矛盾なく参照し計算するかなので、もうちょっと上のレイヤーと似たような問題が発生することがよくわかった。Webアプリにおけるトランザクションとか、チームでの情報共有とか、複数の情報処理をする主体があるのと一緒だ。付録も充実しており、あまり厚い本でもないため、トレンドをサクッと知るのに向いていると思う。2023/04/30
yshigeru
3
CPUの高速化の仕組みの解説とともに、それを利用してどのようにソフトウェアを高速化するかという視点で書かれた本。そういう意味だとユニークな本だと思う。CPUの仕組みについてはもっと詳しい本もあるが、ソフトウェアからの視点は新しく楽しく読めた。2023/04/03
walker
2
CPUの高速化の仕組みと、それを妨げる要因について解説した書籍。CPUの構成など中身に関する内容はプロセッサを支える技術のほうが詳細に載っている。CPUを考慮して性能良いプログラムを書くための知識が欲しい場合は、こちらのほうがまとまりが良く適している。Golden CoveやZen4などの最近のCPUの性能面も書かれていて大変良い。例外ハンドラが呼ばれたとき、パイプラインがクリアされることによる性能悪化については知らなかったので参考になった。2023/02/25
ゆうやけPC
1
高速にというより意外と複雑な処理をしてるのだなと思った2024/03/27