ＭＦ文庫Ｊ 姉妹傭兵

三河 ごーすと【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 15cm
• 商品コード 9784046849809
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

伊澄凛子、十七歳。職業は――新人傭兵。
バイト感覚で民間軍事会社に応募した私はベテラン傭兵の水崎渚さんと共に異国の紛争地帯に放り込まれた。
土地勘もなく言葉も文化も異なる地で、銃の撃ち方や携帯糧食の開け方、他人との距離の取り方まで、私は全てを水崎さんに教わり“この場所で生きる”ことを学んでいく――。
私たちは戦争の本筋に関わらないし、歴史を変える使命だってない。
戦場の片隅で与えられた任務をこなし、食事を分け合い、オフの日には渋谷でパフェを食べながら、ただただ今日を生き延びていく。
これは世界のどこかにあるかもしれない日常の一幕。
血縁ではないけれど互いを信じ合う私たちの――姉妹生活小説。


【目次】

内容説明

伊澄凛子、十七歳。職業は―新人傭兵。バイト感覚で民間軍事会社に応募した私はベテラン傭兵の水崎渚さんと共に異国の紛争地帯に放り込まれた。土地勘もなく言葉も文化も異なる地で、銃の撃ち方や携帯糧食の開け方、他人との距離の取り方まで、私は全てを水崎さんに教わり“この場所で生きる”ことを学んでいく―。私たちは戦争の本筋に関わらないし、歴史を変える使命だってない。戦場の片隅で与えられた任務をこなし、食事を分け合い、オフの日には渋谷でパフェを食べながら、ただただ今日を生き延びていく。これは世界のどこかにあるかもしれない日常の一幕。血縁ではないけれど互いを信じ合う私たちの―姉妹生活小説。

著者等紹介

三河ごーすと［ミカワゴースト］
作家・漫画原作者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

バイト感覚で民間軍事会社に応募した伊澄凛子が、ベテラン傭兵の水崎渚と共にいきなり異国の紛争地帯に放り込まれる姉妹生活小説。土地勘もなく言葉も文化も異なる地で、銃の撃ち方や携帯糧食の開け方、他人との距離の取り方まで、全てを水崎に教わりながら生き延びることを学んでいく凛子。戦場の片隅で与えられた任務をこなし食事を分け合い、オフの日には渋谷でパフェを食べたりもするギャップのある2人の日常を描きながら、最悪の事態を想定して動く水崎の教えを実践して、思わぬ事態も切り抜けてみせた2人の確かな絆がなかなか良かったです。

2025/07/25

[真白優樹]

バイト感覚で新人傭兵になった少女が、先輩傭兵と共に戦場で生きていく物語。―――何かが変わるわけじゃない、命の軽いこの日々に。　貪欲にすべてを吸収し、この戦場臭い日常の中で生きていく。命が容易く散る日常の中、何かが変わる訳じゃないけど憧れた背中の様に、と時にはみ出して生きていく物語であり、戦場での日々、の先に姉妹の契りを結ぶ独特の空気感がある物語である。果たしてこの先、どんな戦場が二人を待っているのだろうか。時に悪魔的な才を示す少女は、何のために戦場で生きていくのか。 この先も是非読みたい次第である。

2025/07/25

[ABCorenge]

装丁買い。刊行から間もないから、一番乗りかと少し期待したけど違った。MTし損ねて帰宅し深夜に読んだ。語り口が少し独特だけど読みやすく、サクサクページが進む。主人公の過去が気になるけど、続きはなさそうな感じか。ジャンルはどこに入るのだろう。ちょっとだけ叙述トリックぽいところもあるけど、メインはそこじゃなくやっぱり姉妹百合？土に汚れた果物を、洗って食べたら甘くて美味しい桃だった、みたいな。まあ面白かった。主人公の伸び代ハンパない感はある。

2025/08/01

[とってぃー]

新人傭兵になったフリーター少女が、先輩傭兵と戦場で生きていく物語。 一つ一つの教えが積み重なり、最悪の危機を脱する場面が爽快！ 2人の関係は恋人や家族という言葉で現すには近すぎる感覚。だけど、教えを乞いながら一緒に助け合う”姉妹”という関係がマッチしてると感じました。

2025/07/26

[MoriTomo]

新人傭兵としてバイト感覚で戦場に放り込まれた主人公と、先輩傭兵との関係性を描いた物語で、非日常の戦場とオフの日常とのギャップが印象的でした。 戦場でのリアリティある描写や、生き抜く術を学んでいく過程が刺激的で、姉妹のような深い絆を築きながら突発的な状況も共に乗り越えていく姿が良かったです。 これまでの先生の作風とは異なる新鮮さもあり、関係性の丁寧な描写がとても魅力的な一作でした。

2025/07/29