内容説明
戦後革命運動とは何だったのか。六全協とは何だったのか。一九五〇年一月のコミンフォルムによる日本共産党批判に始まった「五〇年問題」といわれる日本共産党内の対立・分裂から、数年にわたる混迷状況を経て統一を回復したとされる一九五五年七月の第六回全国協議会(六全協)まで、その過程を詳細に描き出す。膨大な資料群を地道に探ることで、そこから浮上してくる無数無名の人びとに目を凝らし、その叫びに耳を傾けることで、五〇年問題から六全協への歩みを新たに跡付け、単なる党上層部の主導権争奪劇ではない、戦後革命運動史の新しい枠組を提示する。
目次
序章 日本共産党と戦後革命運動史
第一章 前夜
第二章 批判(コミンフォルム批判)
第三章 分裂
第四章 呻吟
第五章 修復
第六章 実相
第七章 革命
第八章 脈動
第九章 協議(六全協)
第一〇章 未完
終章 「六全協」の世界
著者等紹介
河西英通[カワニシヒデミチ]
1953年、北海道生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、広島大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- わが愛しの芸人たち