戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会―売買春・恋愛の近現代史

個数:

戦前日本の私娼・性風俗産業と大衆社会―売買春・恋愛の近現代史

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年06月05日 02時32分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5変判/ページ数 311p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784908672613
  • NDC分類 384.9
  • Cコード C3021

内容説明

かつて売春が合法とされていた時代に存在した違法な売春。それはなぜ存在し、人々はそこに何を求め、モダニズム下でどのように変容したのか。戦前日本の性風俗に関する意識とその構造を明らかにする。

目次

序章 近代日本における私娼・性風俗研究の可能性
第1部 大正期の私娼と“準公娼制度”への編入―芸妓・酌婦の実態と震災後の再編(大正芸妓の売買春と黙認問題;東京二大銘酒屋街形成と「私娼撲滅」の挫折;戦前期の全国芸妓屋同盟会の設立と拡大―逃亡防止ネットワークから仲裁機関へ)
第2部 身売り問題と花柳界遊びにみる“準公娼制度”の限界(身売りと都市売買春産業がかかえる問題―芸娼妓酌婦紹介業を中心に;花柳界がうみだす花柳界弱者と廃娼論―村嶋歸之『歓楽の墓』から;大正期の「恋愛」論における「個」と人格―厨川白村『近代の恋愛観』を中心に)
第3部 「エロ・グロ・ナンセンス」時代の到来―売買春から「擬似恋愛」的性風俗産業へ(一九三〇年代のカフェーの性風俗化による「女郎屋ハカイ」;カフェーにおける性の「大衆」化が示すもの―「擬似恋愛」と「自由」性の希求;ダンスホール閉鎖問題にみる戦時の性風俗・「自由恋愛」のゆくえ―「舞踏場及び舞踏教授所の取締に関する件」から ほか)

著者等紹介

寺澤優[テラザワユウ]
2019年、立命館大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。博士(文学)。ドイツ・ルール大学ボーフム校東アジア研究学部研究生、日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、現在、立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員、立命館史資料センター調査研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

10
図書館にて。市立図書館の閲覧席で、韓流ボーイズアイドルが好きっぽい女の子とそうでもない子が会話してるのが耳に入った。そのうち「先生が昔の日本人は韓国人を奴隷にしていたと言ってた」なんてのも聞いた。誤りではないがこぼれ落ちが多すぎて及第点は与えがたいと感じたものだ▲本書は公娼(娼妓)や準公娼(芸妓や酌婦)のほか、新興のカフェーも素描する。伝統的な芸娼妓は借金に拘束されているため、金持ちに身請けされる、反対に逃亡するという解を待つが、カフェーの女給は雇い主から借金してるわけではない。いちおう自由である2025/01/28

てくてく

6
公娼として国の管理に置かれた女性と比べると公的資料などによる実態解明が十分ではない芸妓やカフェの女給といった私娼、1920年~1930年を主たる対象とした彼女たちおよびその周辺の状況を明らかにしている点が面白かった。「恋愛」の方はちょっと主張が十分に理解できない箇所はあったが、確かに芸妓の増加などに関する部分で多少の(恋愛的な)かけひきが公娼と異なっている点で利用客に好まれた点、健康や親の財産(がない)事などの条件が公娼は厳しくて人手不足だった等の指摘が興味深かった。2025/01/01

小谷野敦

4
ひどく覚えづらいタイトルだが、前半は大正期において娼妓に代わって芸妓、ついで女給が台頭してくるさまを実証的に描いているが、後半でいきなり恋愛の話になるところで、近世文藝において色恋の相手が娼婦とされていた点などに詳しくないのか、かなり無理やり「前近代とは関係ない」と断言した上、恋愛という語は近代になってできた、だから概念も新しいという説に「異論もあるが」というところの注にあげられているのが佐伯順子の「色と愛の比較文化史」なのは何かの間違いじゃないか。佐伯のほうが「恋愛」は近代の輸入品説で、私がそれを批判2024/06/13

めーてる

1
荷風が好きなので、それを読むうえでの資料も兼ねて読んだ。国家による売買春の管理=自由恋愛の弾圧、という論理の展開に驚いたが、成程な……とも思った。特にダンスホールについてが、とても興味深かった。2024/03/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20436893
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品