出版社内容情報
将軍・藩主・幕臣・藩士など様々な人物の政治指導の在り方からその役割を明らかにし、幕末維新期の政治・社会を再考する。「明治維新に学べ」とよく言われている。しかし、それならば都合良く解釈された物語ではなく、現実に根ざした複眼的な史実をこそ、学ばなければならないだろう。この論集は、そのような史実に基づく、明治維新史研究の最新成果を提示しようとするものである。第1巻である本書では、様々な人物を通じて幕末維新期の政治や社会を追究し、特に政治指導の側面にアプローチして、実際の政治の場での役割を明らかにしていく。
刊行の辞
はじめに
? 幕府政治の展開
一 岩瀬忠震と幕末外交(後藤敦史)
二 政治君主としての徳川家茂(久住真也)
? 大藩の選択
三 加賀藩の政治過程と前田慶寧(宮下和幸)
四 徳川慶勝の政治指導と尾張徳川家(藤田英昭)
五 仙台藩の意思決定過程と伊達慶邦(栗原伸一郎)
? 薩長再考
六 長州藩の国事周旋と益田右衛門介(上田純子)
七 島津久光の政治構想について(家近良樹)
あとがき
明治維新史学会[メイジイシンシガッカイ]
内容説明
「明治維新に学べ」とよく言われている。しかし、それならば都合良く解釈された物語ではなく、現実に根ざした複眼的な史実をこそ、学ばなければならないだろう。この論集は、そのような史実に基づく、明治維新史研究の最新成果を提示しようとするものである。第1巻である本書では、様々な人物を通じて幕末維新期の政治や社会を追究し、特に政治指導の側面にアプローチして、実際の政治の場での役割を明らかにしていく。
目次
1 幕府政治の展開(岩瀬忠震と幕末外交;政治君主としての徳川家茂)
2 大藩の選択(加賀藩の政治過程と前田慶寧;徳川慶勝の政治指導と尾張徳川家;仙台藩の意思決定過程と伊達慶邦)
3 薩長再考(長州藩の国事周旋と益田右衛門介;島津久光の政治構想について―武力倒幕を決断したか否か)