創られた「人種」―部落差別と人種主義(レイシズム)

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784908672019
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C1021

内容説明

本書は、明治から現代まで、様々な「部落」についての言説やその差別の思想・論理を丁寧に跡づけながら、国民化の語りのなかで人種主義(レイシズム)を形成し、部落差別を継続し続けてきた近現代日本社会のありようを問い直す。

目次

第1章 「人種」という語りの成立(「種姓」観念と「天理人道」;人類学による「学知」の付与;「習慣ハ第二ノ天性」)
第2章 もう一つの「人種」(被差別部落の“発見”;「特殊部落」という「人種」;起源論による対抗―大和同志会)
第3章 「人種」から「民族」へ(「同一民族」のなかの「異種」;「人種」と「民族」のはざま;「階級」による「烙印」の消去;「日本民族」への包摂)
第4章 「人種」という語りの「消滅」/その後(「特殊部落」という語り;「市民社会」の陰―中上健次の作品と思想から;「被差別部落」という語りの無化/後退)

著者等紹介

黒川みどり[クロカワミドリ]
早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業、博士(文学)。現在、静岡大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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awe

1
読解が足りないのかもしれないが、部落差別を現代において「人種主義」とする根拠がいまいち見えなかった。結婚の忌避に見られるような「血」に基づく差別、ということ?  4章3節。確かに現代社会において部落問題の認知度は下がっているように思える。「同和」という言葉も知らない人が多いのではないだろうか。しかし、依然として「結婚差別」はあり、それこそが「人種主義」が顕在化する瞬間なのだと。そういうことかなあ。あ、そうだ、齋藤直子先生の「結婚差別の社会学」読まなきゃ、思い出した。2018/11/14

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