寄席の底ぢから

個数:

寄席の底ぢから

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784908655104
  • NDC分類 779.1
  • Cコード C0076

出版社内容情報

365日ほぼ無休で昼夜興行する究極の大衆劇場
寄席の魅力が満載!

落語、漫才、紙切り、曲芸、講談、物まね……。寄席はワッと笑って、気分よく帰ってもらうことを誰もが大事にしているから、想像以上に面白くて楽しい場所だ。笑いの中から逆境を乗り越えるヒントや活力をもらえたり、生きる勇気が湧いてくることもある。脈々と続く大衆娯楽としての歴史や文化も交えながら、その魅力や楽しみ方を余すところなく紹介!

著者より一言
落語ブーム到来。昔ながらの上野、新宿、浅草、池袋にある寄席にも活気が生まれています。落語のほかにも見どころたくさん。大人も子どもも楽しめる寄席演芸の魅力を、この一冊に凝縮しました。

もくじ

寄席は皆さんが思っているより面白い

一 寄席の事件簿

寄席は楽しい場所か?
二〇一一年三月一四日、新宿末廣亭
誰もがまじめに芸と向き合った夜
なに語ったらいいのかわからなかったんですよ
場内大合唱の夕べ~二〇一一年九月、浅草
狂気をもった新真打~二〇一二年四月、新宿
あの鶴瓶が寄席に出る!~二〇一二年五月、新宿
深い時間に二ツ目が三人登場~二〇一二年一〇月、浅草
小三治五〇分の長講~二〇一三年正月、新宿
寝ると死にますよ~二〇一三年一二月、名古屋
寄席の写メタイムは盛り上がる
珍しい二度上がり~二〇一五年三月、新宿
フリースタイル落語の夜~二〇一六年三月、新宿
珍客到来~二〇一六年四月、浅草
師匠、そのネタ出ています~二〇一七年四月、池袋
何人殺すつもりか?~二〇一七年七月、池袋
破綻がないのが寄席

二 寄席の楽しみ方

都内には四軒の「定席」がある
そのほかの寄席
定席はすべて「色物席」である
寄席の番組は意外にうまくできている
出番によってネタは変わる
寄席ならではの伝統的な色物芸
色物芸はバラエティー豊か
漫才やコントは寄席のスパイスだ
想像する楽しみ、反応する楽しみ
寄席の客席は「お座敷」である
番組は一〇日ごとに変わる
三一日ある月の最終日は「余一回」
深夜寄席と夜の部の割引
客は寄席を選べるが、寄席は客を選べない
寄席囃子のいろいろ
寄席囃子のシンは三味線
寄席は着物姿の良さを鑑賞できる場である
寄席文字は辛うじて生き残った
寄席に行くなら体調のいい日に

三 寄席の歴史

四〇〇軒から一一軒へ
落語はとびきり遅咲きの芸能だった
「笑い噺」から落語へ
「カミシモ」の演出は歌舞伎から
寄席も歌舞伎も大打撃を受けた「天保の改革」
「落語色物席」が次々に生まれる
庶民の暮らしと寄席
三遊亭圓朝が変えた落語の立ち位置
珍芸四天王の登場
「落語研究会」が発足
外国人芸人や泥棒談義
東西交流とナンセンス落語
世の中が便利になると落語の客が減る
寄席が映画に食われる
禁演落語と敗戦
落語の時代の幕開け
『笑点』をつくった立川談志
落語協会分裂騒動と談志一門の脱退
落語ブームと地域寄席の広がりの中で


四 寄席のある街 

上野
広小路に響き渡るハネ太鼓の音色
始まりは幕末の安政時代
若手や中堅真打が腕を磨く場
大太鼓の長講やネタ出しの公演もある
大塚鈴本と講談本牧亭
上野の山と落語との不思議な関係

新宿
寄席提灯と寄席文字がかもし出す独特の風景
戦後の焼け跡に建った寄席
林家三平が象徴する昭和三〇年代の輝きと明るさ
一〇〇人の通より五〇〇人の一般のお客さんが大事
じつは創業以来ずっと場内アルコール禁止
寄席の建物が新宿区の地域文化財の第一号に認定
関東大震災後に発展したターミナル街

浅草 
元日の一番太鼓は朝八時半に鳴る
寄席オープンのきっかけは先のオリンピック
良い意味で「敷居の低い」寄席
再び浅草の街が変わる
芸人が気楽に歩く街

池袋
どこに座っても特等席
のどかな学生の街から巨大ターミナル街へ
街の変貌を見続けてきた寄席
待ち時間は長めで珍しいネタも出る
上演中の外出を許しているのは池袋だけ

五 寄席の底ぢから
寄席は何度ヘコんでも必ず蘇る
楽屋が若者を「芸人」にする
若手にとって寄席の出番は貴重な時間
スタイルは昔のままだが喋ることは今
日々試行錯誤できるのが寄席の良さ
同じネタを二度、三度聞く面白さ
嫌なことがあった日には寄席へ
五〇年後、一〇〇年後にも寄席を残すために

あとがき

定席および寄席案内

主な参考文献

中村 伸[ナカムラ ノビル]
著・文・その他

内容説明

落語、漫才、紙切り、曲芸、講談、物まね…寄席の魅力が満載!

目次

寄席は皆さんが思っているより面白い
1 寄席の事件簿(寄席は楽しい場所か?;二〇一一年三月一四日、新宿末廣亭 ほか)
2 寄席の楽しみ方(都内には四軒の「定席」がある;そのほかの寄席 ほか)
3 寄席の歴史(四〇〇軒から一一軒へ;落語はとびきり遅咲きの芸能だった ほか)
4 寄席のある街(上野;新宿 ほか)
5 寄席の底ぢから(寄席は何度ヘコんでも必ず蘇る;楽屋が若者を「芸人」にする ほか)

著者等紹介

中村伸[ナカムラノビル]
1961年東京生まれ。出版社勤務からフリーランスに。編集者、伝記作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金目

5
「いい演者は、いい客を決して裏切らない。そして演者を育てるのは、客のつとめである」寄席のこういう雰囲気をとても愛おしく思う。作者が足を運んだ寄席のこぼれ話を振り出しに、東京に現在4つある定席の特徴や歴史が、関係者の証言も交えてまとめてあり、大変ありがたい。それぞれの定席がどのような歴史を辿って今に至るのかがよく分かり、次に足を運ぶ際の参考にもなった。落語ブームの話では、名人がいるのは元より、結局その時代の景気が良くないと人は来ないのかなぁとか思ったり 2019/01/02

oct2

3
楽しく読んだのだけど、冒頭にあるようにこの本が寄席へと惹きつけるマグネットになり得るかと言うとそこは、n n n n … ガイドブックにするにして目線が高く、落語好きの知識人が書いた初心者向け解説本の域を出て居ない。 若者向けのガイドブックにしてはハードルが高過ぎるのだ。 もっともっとハードルを下げて上げなければと思う。 そうでなければ一般の目には止まらないと思うのだけど…2018/08/22

funkypunkyempty

2
★★★★ 著者の落語への愛情が詰まった1冊。そして“寄席の底ぢから”が伝わってくる1冊。タイトルに偽りなし♪2019/12/05

sakase

1
上野の鈴本演芸場で酎ハイ片手に大笑いするのが好きです。 とりの主任がつまらないときはほんとうに残念です。2018/11/18

Kuliyama

1
楽しく拝読し、寄席に行ってみたくなりました。 ただテケツはくどくてうんざりしました。2018/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13014516
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。