出版社内容情報
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
著・文・その他
感想・レビュー
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ベル@bell-zou
24
灰色の沼のような影の中にいる彼の目に映るもの。ターコイズ色の空、藍色の稜線。きらめく雪。氷の柱。全ては働くものたちへのささやかなギフト。誰にも奪うことの出来ない誰のものでもない故郷の自然。風景。「(死の床にいる自分は)あなた方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうが わたくしから見えるのは やっぱりきれいな青ぞらと すきとほった風ばかりです。」。残り幾ばくもない命と悟ったその体の内で彼の血は赤々と流れていたのだ。↓2021/05/08
Michio Arai
10
日々土にまみれ労働に励む農民こそ芸術をやらねばならぬ。芸術を農民の元へ。芸術により生きる喜び、幸福を取り戻せ。そして全員が幸福に。芸術の感受をもて。芸術の心で銀河と繋がれ。農民と共にある宮沢賢治の魂の言葉。心がじんと震える。一人の幸福をみんなの幸福と同一とみるところはトマス・アキナスの共通善思想に通ずるし、職業芸術家による芸術の商品化、一部階層による独占への反駁は私の好きな岡本太郎と全く同じ。岡本太郎が宮沢賢治の影響を受けているのかもしれない。雨ニモマケズ手帳も初読。あの有名な詩は51-52頁にあるのか。2022/01/15
ロバーツ
0
雨ニモマケズも収録。2025/01/04
ロバーツ
0
農民芸術概論に加え、詩が多数収録。2024/12/17