人間社文庫 日本の古層 3
古諏訪の祭祀と氏族

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  • サイズ A6判/ページ数 364p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784908627163
  • NDC分類 387
  • Cコード C0139

目次

古墳の変遷からみた古氏族の動向
古諏訪信仰と生島足島神社
呪術の春
諏訪上社御射山祭について
諏訪神社の竜蛇信仰
諏訪の大天白神
天白論ノート

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
日本の古代史や考古学には長年関心を抱いていて、関連の本も読んできた。が、正直、ミシャグジや天白など、本書の内容は全くの初耳のものばかり。どの頁の記述も、正直あまりに吾輩の素養からは離れているので、もしかしたらとんでも本ではと思ったり。内容についての感想は書かない。守備範囲をはるかに超えているので、今回は興味深いけど頭の中では整理できなかった。捲土重来を期すのみ。諏訪は凄い。縄文時代以来の文化や伝統、祭祀、古墳の数に圧倒されるばかり。探求されていないことが多い。本書は1975年の本。以後の展開はあるのか。2020/11/21

翔亀

38
【諏訪2】古部族研究会の諏訪3部作は通して読むとその進化の具合が面白い。本書は第二弾。第1部では諏訪信仰の底流に流れている縄文の神・ミシャグジにスポットを当てた。ミシャグジを信仰していた諏訪の先住部族の守矢氏が、大和朝廷に征服された後も祭祀を司る存在として生き残りミシャグジの伝統を伝えたのが諏訪の特異な点だ。諏訪大社の室町時代の祭祀の記録が残っていて、年75回の祭祀、その主役は諏訪氏惣領家の童児がなる"大祝"と呼ばれる現人神だ。大祝は30日間の潔斎をしなければならないなど厳しいものだったようだが、この祭↓2020/03/15

うさぎや

13
日本原初考第2弾。今回は古代諏訪の原初的信仰にまつわるあれこれ。ミシャグジの次は天白神。しかしこちらの方がますます謎という。あとがきで「一点突破、全面展開」とあるが、まさしく諏訪という地に収束していくのが面白いような怖いような。2018/05/07

∃.狂茶党

11
今井野菊の著作は、入手困難であることから、このレーベルで復刊するか選集を編んでほしい。 資料がずらずら引用される考古学から、ルポルタージュ的なエッセイまで、江南取り混ぜ、幅広く、縄文から中世、さらについ最近まで残っていた事柄が取り扱われていく。 その後の進展も気になるところですが、米がやってきた頃の日本、縄文の記憶を引きずる古代世界が、大和に呑み込まれる家庭も想像されたりと、大変な本。 この辺までいくと、歴史と民俗学の境目はもとより、オカルトとの境界も曖昧になってくる。 おしら様や、河童も出てくるよ。2022/11/02

古墳くん

1
天白、ミシャグジ、それにかぶさるヤマト王権。諏訪は面白い。カミが100%の勢いで存在していた時代、自然現象が訳わからんかった時代のヒトの在り様がとてと興味深い。いつか行って、この目で見たい。2021/11/25

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