小説は何処から来たか―21st Century Edition

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小説は何処から来たか―21st Century Edition

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  • サイズ A5判/ページ数 327p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784908624087
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0093

内容説明

「なぜ小説を書くのか?それは小説を読んだからだ」独自の小説論を提唱し実践してきた小説家・後藤明生が、これまでに発表した原稿を自らREMIXして、日本近代文学史の書き直しに挑んだ小説論の集大成。

目次

日本近代小説の夢と現実―二葉亭四迷
喜劇としての近代―日本文学とロシア文学
二十世紀小説としての新しさ―夏目漱石
方法としてのテキスト―芥川龍之介
「生理学」の方法―永井荷風
「都市小説」の構造―宇野浩二と永井荷風
夢のプログラム―宇野浩二と牧野信一
自意識の喜劇―横光利一
反復と引用のエクリチュール―太宰治
超ジャンルと楕円1―花田清輝
超ジャンルと楕円2―武田泰淳
文体的思考―鮎川信夫
フィクションの変奏―丸谷才一
「戦中少年」の体験と方法―古井由吉
ジャンルと形式の起源1
ジャンルと形式の起源2

著者等紹介

後藤明生[ゴトウメイセイ]
1932年4月4日‐1999年8月2日。朝鮮咸鏡南道永興郡(現在の北朝鮮)に生まれる。13歳で敗戦を迎え、福岡県朝倉郡甘木町(現在の朝倉市)に引揚げるが、その間に父と祖母を失う。旧制福岡県立朝倉中学校に転入後(48年に学制改革で朝倉高等学校に)、海外文学から戦後日本文学までを濫読し「文学」に目覚める。53年、早稲田大学第二文学部ロシア文学科に入学。55年、小説「赤と黒の記憶」が第4回・全国学生小説コンクール入選作として「文藝」11月号に掲載。58年、博報堂に入社。59年、平凡出版(現在のマガジンハウス)に転職。62年3月、小説「関係」が第1回・文藝賞・中短篇部門佳作として「文藝」復刊号に掲載。67年、小説「人間の病気」が芥川賞候補となり、その後も「S温泉からの報告」「私的生活」「笑い地獄」が同賞の候補となるが、いずれも受賞を逃す。68年3月、平凡出版を退社し執筆活動に専念。89年より近畿大学文芸学部の教授(のちに学部長)として後進の指導にあたる。99年8月2日、肺癌のため逝去。享年67(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

19
再読。十年ほど前に読んだときには、おもしろい本だな、という程度の感想しかなかったはずだ。しかし、いま読み返すと、これはおそろしく人を喰った書物である。解説で樫原辰郎氏が述べておられるとおり、本書は後藤明生の過去の小説論、作家論をテーマ別に並べた「自選ベストアルバム」のような構成になっている。私たちはふだん、気になっているミュージシャンの曲をまとめて聴きたいと思った場合、得てして、まずはベスト盤から、と考えがちだから、では後藤明生の評論を読むならとりあえずこれを、という具合に薦めたくなるのが人情だ。2020/04/08

amanon

3
タイトルと出だしから、文学全般について体系的に語った書下ろしかと思いきや、既出のエッセイをテーマ別に編集したもの。また、解説にあるように、初出が書かれていないという、かなり特異ではあるが、それだけに著者らしいとも言えるか。取り上げる作家は多岐に渡っているけれど、ほぼ常に一貫してロシア文学…とりわけ、ゴーリキーとツルゲーネフ、そしてツルゲーネフを翻訳した二葉亭四迷に幾度となく言及しているのが印象的で、本書の最大の肝と言っていい。また、今日では顧みられない丸谷才一の小説作品を取り上げているのが興味深い。2025/05/18

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