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詩の戦後―宗左近/辻井喬/粟津則雄

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  • サイズ B6判/ページ数 351p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784908568060
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦後、詩は何を経験してきたのか。1955 年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後を問う評論集。戦後、詩は何を経験してきたのか。
1955 年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後。2011 年東日本大震災後の現在まで、詩は何を経験してきたのか。宗左近、辻井喬、粟津則雄、寺門仁、古木春哉、秋山清、吉本隆明、眞鍋呉夫の名と共に語られる詩の戦後の記憶。

詩の戦後
戦後詩の成立─『辻詩集』と『死の灰詩集』のあいだ
詩の断絶/詩の終焉
反「師系」の文学の系譜
私性と韻律
文転・離群・戦後 中村稔氏への手紙―『私の昭和史』(全五巻)を読んで
寺門仁 「遊女」の謎
古木春哉 古木春哉の死
宗左近 宗左近と戦後
    宗左近への接近
秋山清 秋山清と直接行動
吉本隆明 吉本隆明の死
眞鍋呉夫 黙つて置いてゆきし若鮎
     眞鍋先生を哭す
     眞鍋呉夫の俳句
     すべての表現は本歌取りでなければならない
辻井喬 辻井喬という謎
    辻井喬の死
粟津則雄 粟津さんの眼力
     言葉に感応する力
詩の戦後――宗左近/辻井喬/粟津則雄

われわれが踏み込みつつある世界 二〇〇三年─二〇一五年
われわれが踏み込みつつある世界
詩人の系譜
死を見つめる眼差し
日常との調和 他者との異和
詩を書かないということ
詩の癒し 詩の力
詩はなにを祈るのだろう
人はなぜ哀しい生きものとして死ぬのか 
今日の「遠いものの連結」
はじめからそこにあった哀しみ
わたしは孤独であり 孤独ではなかった
詩は予知する/大地も被災する
詩の経験

空瓶通信抄 震災前/震災後
退職の弁 
活字が消える日 
わが朝鮮 
天皇制に関する覚書 
不特定多数・特定少数 
尖閣諸島・延坪島、朝鮮高校授業料無償化問題 
震災記 
火急すみやかに原発依存から脱却せよ 
ふるさとは母います国 
〈震災後〉という時代 


近藤洋太[コンドウヨウタ]
1949 年福岡県久留米市生まれ。中央大学商学部経営学科卒業。大学卒業間際、眞鍋呉夫の紹介で檀一雄主宰の「ポリタイア」に参加。林富士馬、古木春哉、谷崎昭男ら「日本浪漫派」ゆかりの人たちの知遇を得る。同人詩誌「翼」、「SCOPE」他に参加。現在「歴程」、「鷹」同人。添田馨らと「スタンザ」発行。詩集に『もがく鳥』(78 年)、『七十五人の帰還』(81 年)、『カムイレンカイ』(85 年)、『水縄譚』(93 年)、『水縄譚其弐』(00 年)、『筑紫恋し』(11 年)、『果無』(13 年)、『CQ I CQ』(15 年)など。評論集『矢山哲二』(89 年)、『反近代のトポス』(91 年)、『〈戦後〉というアポリア』(00 年)、『保田與重郎の時代』(03 年)、『人はなぜ過去と対話するのか──戦後思想私記』(14 年)、『現代詩文庫231 近藤洋太詩集』(16 年)、『辻井喬と堤清二』(16 年)。

内容説明

一九五五年『死の灰詩集』論争で切り開かれた詩の戦後。二〇一一年東日本大震災後の現在まで、詩は何を経験してきたのか。宗左近、辻井喬、粟津則雄、寺門仁、古木春哉、秋山清、吉本隆明、真鍋呉夫の名と共に語られる詩の戦後の記憶。

目次

第1章 詩の戦後(戦後詩の成立―『辻詩集』と『死の灰詩集』のあいだ;詩の断絶/詩の終焉;反「師系」の文学の系譜 ほか)
第2章 われわれが踏み込みつつある世界 二〇〇三‐二〇一五(われわれが踏み込みつつある世界;詩人の系譜;死を見つめる眼差し ほか)
第3章 空瓶通信抄 震災前/震災後(退職の弁;活字が消える日;わが朝鮮 ほか)

著者等紹介

近藤洋太[コンドウヨウタ]
1949年福岡県久留米市生まれ。中央大学商学部経営学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けいこう

2
第1章詩の戦後では、詩人論や詩集の評論。第2章では2003年以降の時評、第3章では、著者が退職後にはじめたブログから。宗左近や辻井喬を通して戦後詩を考えるのは面白いようだけど、基本的には個人的なつながりのある詩人についてエピソードが中心かな。2章以降では、震災のことなど触れられており微温的な感じもするけど、時折感情の強い部分もあり著者のいう自己欺瞞を思うと面白いような気もする。2017/03/25

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