感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ykshzk(虎猫図案房)
9
「機能はいいけどデザインがイマイチ」という良く聞く言葉。筆者の言う通り、本来それは正しくない。何故なら「デザイン」は色や形だけを指す言葉ではないから。デザインの定義の変遷は技術の進歩と切っても切れないだろう。極単純に言えば、Nokiaの携帯カッコいいと言っていた時代は、やはりプロダクト(モノ)の範囲に定義の重点が置かれ、プロダクトの差異の少ないスマホの時代になれば、よりコンテンツ(コト)に定義が遷移していく。「デザイン」という言葉には様々な捉え方があり、各「デザイン」は何かと結びついてはじめて完成する。 2020/12/29
トロ05
1
デザインには社会的、文化的、経済的価値を生み出す力があり、その力を持たせる為に本質的価値の追求を行う。仮説を立てゼロから考えたり使用者視点から検討する。そうしたデザインには想いがあり、それを伝える物語が社会を動かせるようになる。近代デザインは産業革命に端を発し、対象をモノ、コト、テクノロジーと広げてきた。これらと心がつながることで時代を超えた価値が生まれ、そしてそれがデザインの本質だと著者は言う。2021/05/28
hayataka
1
デザインは本質を考え抜くこと、より良い生活を実現するモノコトを作り出すこと。観察力、問題発見力、発想力、視覚化力、造形力。世の中を前進させるモノコトを生み出す基本作法で、そのためのシンプルな本質が詰まった本だと感じました。2021/02/06
Minato Japan
1
非常に真摯に書かれた本であった 2020/11/23
ゆっち
1
GKデザインのCEOが執筆したデザイン論。狭義のデザイン=意匠と、広義のデザイン=コト創りと著者は分類。デザインの能力とは、観察力、問題発見力、発想力、視覚化力、造形力から構成されるとのこと。「モノに心があると思ってみれば、社会が変わって見える」の表現にはハッとするものがあった。そもそも○○とは何かというそのモノの本質を考えたとき、本質的な美にたどり着くとのことであった。このような本を読むと、仕事のモチベーションが上がり、アイデア考案の原動力になると思っている。2020/11/21