内容説明
ソ連によって解放された東欧でスターリンの権威を笠に着た機会主義者たちの栄枯盛衰を描く!!
目次
第1章 ハンガリー
第2章 ブルガリア
第3章 チェコスロヴァキア
第4章 ポーランド
第5章 ルーマニア
第6章 東ドイツ
第7章 アルバニア
第8章 ユーゴスラヴィア
著者等紹介
木村香織[キムラカオリ]
1980年埼玉県生まれ。法政大学法学部政治学科卒。モスクワ大学大学院歴史学部二十世紀の祖国史学科修士課程修了(2008年)、同大学院南西スラヴ史学科博士課程修了(2013年)。歴史学博士(Кандидат Исторических Наук)。ロシア科学アカデミースラヴ学研究所研究員。専門は第二次世界大戦後のソ連・東欧史(ハンガリー・ユーゴスラヴィアを中心に)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みんな本や雑誌が大好き!?
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「チトーをミニスターリンとするには賛否両論がある。しかし、西側諸国によって作り上げられた『スターリンに対して自らの意見を貫き、スターリンと袂を分けた模範的な国家元首』としてのチトーの像は、ユーゴスラヴィア崩壊から30年以上が経った現在は否定されつつある」 「党の指導者となるためにユーゴスラヴィアの『同志』たちを粛清して死に追いやり、第二次世界大戦後には多民族国家を統治すると同時に自らの権力を維持するためにテロ的手段を用いてユーゴスラヴィアを治めたチトーは、やはり独裁者でありスターリン像と重なる」同感です。2025/01/29