内容説明
名も知らぬすてきな古いビルさがし。問屋街・繁華街・金融街・住宅街へ。
目次
ビルだまりを見つけよう
味のある建物を外から楽しもう
おもな街マップ
蔵前~馬喰町
茅場町・日本橋
銀座
寄り道いいビル 新橋駅前ビル1号館・2号館
ニュー新橋ビル
勝どき~晴海
秋葉原~岩本町〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
69
夜長月さんのおすすめ本。1950~70年代:外観のフォルムや素材を楽しめる東京のビルで、豊富なカラー写真で楽しめる。少し気になったのは『はじめに』の箇所で「関西に住むBMCのメンバーが、東京のビルを探して、関西と同じ熱量で取材して書くことはほとんど不可能であった。」とあるが、多分その熱量は関西のオモロイビルを特集している『月刊ビル』に結実しているように思います。2018/10/11
夜長月🌙@読書会10周年
51
ハンサムなビルとは1950年代から1970年代の高度成長期のビルの中でも面白みがあるビルのことらしいです。もう築50年ですから建て直されてもおかしくないのですがいい味わいを出しています。日本橋の鉄鋼会館。業界の威信をかけて作った感、満載です。銀座の昭和7年に作られたアパート「奥野ビル」。もはや風格があります。銀座の電通グループのビル群。どれもアールを取り入れています。「やっぱり梵寿綱建築が好き」と言うことで日本のガウディは3回も出てきます。2018/09/08
momogaga
43
紹介されているビルで既に無くなったものがあり、過去の思い出となっています。今日、この本をお気に入りのカフェで読んだ後、東京の丸の内界隈のビル巡りをやってきました。至福の時を過ごせました。2022/09/10
かっぱ
38
【図書館】「あじびる」という外食産業のグループがありますが、こちらは「味なビル」群。2012年刊行のBMCによる「いいビルの写真集 WEST」の東京版。いまは無きいいビルもあるようですが、空襲を生き残ったビルを始め多くの「味な」いいビルの写真が満載。定規で測ったようなビルは皆無で、曲線的なフォルムを活かしたデザインが特徴的。この丸みやゆるさが街に残っていることが、ギスギスした現代社会にとって、とても貴重なことのように思える。2018/10/20
なるみ(旧Narumi)
27
昭和な感じのビルを集めた一冊。眺めるもよし、読むのもよし、と大変楽しめた読書時間でした。2020/07/24